英国スコットランド・グラスゴー市 被爆イチョウ二世の苗木を植樹

[英国スコットランド・グラスゴー市]

グラスゴー植物園 島井弘男氏からの報告

2025年8月6日、グラスゴー植物園の平和庭園にジャクリーン・マクラーレン・グラスゴー市長と武田克利・在エディンバラ日本国総領事によって、イチョウの苗木が植樹されました。これは、広島と長崎への原爆投下80周年の追悼、そしてグラスゴー市政850周年を記念するものです。式典には100名以上が出席し、マクラーレン市長、武田総領事、およびスコットランド核兵器禁止委員会による核兵器の脅威と世界の平和を訴えるスピーチに耳を傾けました。

広島市の被爆樹木から採取されたイチョウの種子は、2023年に平和首長会議事務局からマンチェスター市議会を通じてグラスゴー市に送られ、グラスゴー植物園の温室で発芽しました。市長は力強いイチョウの苗木を見て深く感動し、イチョウを植えるための平和庭園設置を提案しました。スコットランドの気候は冷涼で、イチョウの生育が比較的遅いため、苗木は再び温室に戻され、来年平和庭園に移植予定です。それまでの間、温室担当の職員がイチョウを大切に育てていきます。

写真提供:島井弘男氏