2020ビジョン (核兵器廃絶のための緊急行動)

2020ビジョンは2020年末をもって終了しました。

概要

平和首長会議は、被爆者の存命のうちに核兵器廃絶を実現したいと願い、2003年10月に2020年までの核兵器廃絶を目指す行動指針「2020ビジョン(核兵器廃絶のための緊急行動)」を策定し、加盟都市やその市民、NGO等と連携しながら、核兵器廃絶に向けた様々な活動を展開しています。

「2020ビジョン」は、欧州議会、全米市長会議、核戦争防止国際医師会議(IPPNW)、都市・自治体連合(UCLG)、全国市長会(日本)、日本非核宣言自治体協議会等から支持をいただいています。また、アントニオ・グテーレス国連事務総長は、核兵器の完全廃絶は国連の最も重要な軍縮の優先課題であり、広島・長崎と共に全力を尽くしていくとのメッセージを発信されています。

※ 2020ビジョン(にいまるにいまるびじょん)

目標

 1 全ての核兵器の実戦配備の即時解除

世界には今もなお、多数の核兵器が実戦配備されている。世界の市民がこうした脅威に直面している中、誤使用も含めた核兵器の使用を回避するため、全ての核兵器の実戦配備を即時解除することを求める。

 2 「核兵器禁止条約」締結に向けた具体的交渉の開始

核兵器の全面的廃絶に対する核兵器保有国の明確な約束等これまでのNPT再検討会議等での国際合意を根拠に、各国政府に「核兵器禁止条約」締結に向けた具体的交渉を開始するよう求める。

 3 「核兵器禁止条約」の締結

核兵器の開発、製造、実験、備蓄、使用等の禁止及びその廃絶について規定する「核兵器禁止条約」が締結されるよう、各国政府等に要請する。

 4 2020年を目標とする全ての核兵器の解体

厳格な国際管理の下、被爆75周年となる2020年までに地球上の全ての核兵器を解体することにより、核の恐怖から解放された平和な世界の実現を目指す。