子どもたちによる“平和なまち”絵画コンテスト2022の入賞作品が決まりました。

2022年12月27日

平和首長会議では、加盟都市における平和教育の更なる充実を図るため、全加盟都市の6歳以上15歳以下の子どもたちを対象に“平和なまち”をテーマにした絵画コンテストを実施しています。5回目となる2022年の入賞作品が決まりましたので紹介します。

なお、平和首長会議会長賞を受賞した作品は、平和教育の重要性についての認識を広めるため、平和首長会議のクリアファイルのデザインとして採用し、様々な場面で活用します。


募集期間:2022年4月20日(水)~10月31日(月)

各加盟都市への応募総数等:
参加国数・都市数:15か国86都市
応募総数:8,644作品(6歳~10歳の部:4,304作品、11歳~15歳の部:4,340作品)

各加盟都市での審査を経て平和首長会議事務局へ送付された作品数等:
6歳~10歳の部:14か国66都市から239作品
11歳~15歳の部:14か国71都市から250作品

選定結果:
6歳~10歳の部:平和首長会議会長賞/最優秀賞 (1点)、優秀賞 (2点)、入選 (3点)
11歳~15歳の部:最優秀賞 (1点)、優秀賞 (2点)、入選 (3点)
特別賞(3点)
※ 両部門の最優秀賞から平和首長会議会長賞を選定
※ 部門を問わず特別賞数点を選定


入賞作品
6歳~10歳の部

平和首長会議会長賞/最優秀賞(1点)

愛知県大府市
兼松 玖河(かねまつ くうが)さん(10歳)

<作者のメッセージ>
言葉や文化がちがっても「おいしい」と感じることができるということはとても幸せなことだと思う。
同じ人間どうし、みんなでテーブルをかこんで食事ができるということはとても平和で気分が楽しくなります。
地球上で争いがなくなり笑顔でみんながすごせますように。

優秀賞(2点)

イタリア ティエーネ市      
ナビハ・ウディンさん (8歳)

<作者のメッセージ>
違う世界を想像しなければ。手にある武器を地面に置いて。

ニュージーランド タスマン市
ルーシー・ガントレット (7歳)

<作者のメッセージ>
私は町にある公園の木の下で本を読んでいました。友達のNaomiとDakotaはNaomiの犬の散歩をしていました。平和な音楽が聞こえてきました。魚がいる平和な池がありました。ヨガの練習をしている人もいました。ペットの散歩をしている人もいました。そこは平和な公園でした。新鮮な空気を吸って私は幸せでした。

入選(3点)

東京都狛江市
三木 朝陽(みき あさひ)さん(9歳)

<作者のメッセージ>
みんなが幸せに平和に暮らせるまちそれはきっと色とりどりの虹のような大きなハートがあるまちだと思ってこの絵を描きました。
ハートが少し飛び出て見えるようになっています。 みんなが笑顔で暮らせるといいなと思いました。

広島県広島市
三浦 菜々(みうら なな)さん(7歳)

<作者のメッセージ>
わたしは、どの国でもせんそうがなくなってほしいなと思いました。わたしは、広島で生まれそだったので、げんばくがとう下されたあとに、キョウチクトウがさいたので、その花で、平和がおとずれるとねがっています。

ニュージーランド タスマン市
アリア・ロバートソンさん (10歳)

<作者のメッセージ>
私に見えるのは世界中のすべてのコミュニティのすべての人が互いに今より許容と愛と平和の心を持てる世界です。


11歳~15歳の部

最優秀賞(1点)

ドイツ ケムニッツ市
コリエン・グレブナーさん(14歳)


優秀賞(2点)

愛知県大府市
西澤 こころ(にしざわ こころ)さん(15歳)

<作者のメッセージ>
世界中の人々が協力して平和になるといいなと思いました。

広島県広島市
中田 菜々(なかた なな)さん(14歳)

<作者のメッセージ>
私は地球が大切にされている世界が平和といえると思います。
今私達が住んでいる地球は、人の手によって汚染されて、ボロボロになりかけている状態です。このまま私達が行動しなければ、地球はなくなってしまうかもしれません。 今、世界中で起こっている戦争や物の開発をやめて、地球がどんな状態なのか気づき、知り、みんなで協力して、助け、守ること。それが作品に込めた私の思いです。

入選(3点)

東京都狛江市
三木 あまね(みき あまね)さん(12歳)

<作者のメッセージ>
貧富の差も人種の差もない平和なまちの家の屋根は、上も下もない階段状になっています。1人1人が自由に幸せな笑顔で過ごしながらみんながつながっている“平和なまち”を描きました。

広島県広島市
都甲 百合子(とごう ゆりこ)さん(13歳)

<作者のメッセージ>
この絵は町にむかってピースのポーズをしている絵です。手は絵の具で、町は色鉛筆でぬりました。
私の町にある家のほとんどが、外壁が白で屋根がこげ茶や黒などです。白黒の家はおもしろくないし、見ても楽しい気持ちにならないです。だから絵の中にある町では、カラフルな家をたくさんつくりワクワクするようにしています。楽しくワクワクすると「平和だ」と思えます。道は普通コンクリートです。でも絵の中の町の道は土と草です。自然がいっぱいあると、心がなごみます。心がなごむと「平和だ」と思えます。13才の私が思う平和(平和な町)は、人々がいつもワクワク楽しくすごして、自然がいっぱいな状態が続く事です。

フィリピン モンテンルパ市
イアナ・デラ・クエスタさん(14歳)

<作者のメッセージ>
私はこのテーマの下、様々な国に住んでいる人々に焦点を当てた絵を描きました。そのことは、人々がそれぞれの民族衣装を着ていることからわかります。日本とフィリピン(の人)を中央に描いています。その2人が腕を交差させ、国々が平和であることを示す平和のサインを作っています。上にあるのは、様々な国の旗から成る万国旗です。私たちは万国旗を様々な集まりで見かけますが、ここでは団結と祝宴を表しています。全世界に向け、団結、平和、希望を示すために万国旗も描きました。
「団結すれば立ち、分断により倒れる」とよく言われます。なので、私たちは団結しなければなりません。差別はダメ。争いはダメ。

特別賞(3点)

ベルギー ルーヴァン市
ヤクブ・カーディンさん(12歳)

<作者のメッセージ>
どこに住んでいても、ルーヴェンでもニューヨークでもモスクワでもアブダビでも、平和はどこにでもあるべきです。青空がどこの都市の上にも広がるように。ウクライナでの戦争のことを考えていることを示すために、小さなハートにウクライナの国旗を描きました。月が「遅くなってきたよ。早く平和へ向かおう。」と言っています。

北海道音更町
阿部 葵(あべ あおい)さん (15歳)

<作者のメッセージ>
平和の象徴であるとされている鳩が地球を旅していることを表現しました。日本の象徴花である桜も、平和な世の中であるからこそ、美しく見えるのだと私は感じます。
コロナが治まったいつかの春の日には桜の木の下で様々な国の人と集えたらなと思い願う。

岐阜県高山市
矢箟原 呼世(やのはら こよ)さん (8歳)

<作者のメッセージ>
どうぶつも、じゆうにできるからです。この絵に「みんなが、へいわになれますように。なれますように。」とねがいました。

ピックアップ:ベトナム・ハイフォン市の取組

今回のコンテストでは、応募総数が前回の倍以上になりました。これに大きく貢献したのはベトナム・ハイフォン市です。惜しくも入賞作品には選ばれませんでしたが、市内の全ての学校に応募を呼び掛けた結果、4,369作品が集まったとのことです。また、事務局に送付する作品を選ぶ審査以外に、ハイフォン市において学校やコミュニティー単位で独自の賞を設け、市民投票により決定した賞もあったとのことです。

来年度もコンテストを開催予定ですので、加盟都市の皆様におかれましては、ハイフォン市の取組も参考にしながら、応募のご検討をお願いいたします。