子どもたちによる“平和なまち”絵画コンテスト2019の受賞作品が決まりました。

2019年12月25日

平和首長会議では、加盟都市における平和教育の更なる充実を図ることを目的として、全加盟都市の6歳以上15歳以下の子どもたちを対象とした“平和なまち”をテーマにした絵画コンテストを昨年度に引き続き実施し、12点の受賞作品を決定しました。

なお、平和首長会議会長賞を受賞した作品は、平和教育の重要性についての認識を広めるため、平和首長会議のクリアファイルのデザインとして採用し、様々な場面で活用します。

募集期間:2019年6月3日(月)~11月20日(水)

各加盟都市への応募総数等:
参加国数・都市数:21か国70都市
応募総数:2,829作品(6歳~10歳の部:1,552作品、11歳~15歳の部:1,277作品)

各都市での審査を経て平和首長会議事務局へ送付された作品数等:
6歳~10歳の部:15か国51都市から168作品
11歳~15歳の部:19か国52都市から173作品

審査結果:
6歳~10歳の部:平和首長会議会長賞/最優秀賞 (1点)、優秀賞 (2点)、入選 (3点)
11歳~15歳の部:最優秀賞 (1点)、優秀賞 (2点)、入選 (3点)
※ 両部門の最優秀賞から平和首長会議会長賞を選定

受賞作品

6歳~10歳の部


平和首長会議会長賞/最優秀賞(1点)

イラン・シーラーズ市
キアナ・ボルドバルさん(10歳)


平和とは戦争に突入しないこと、世界中が平和であること、人の気持ちの面でも環境の面でも、安全な状況が確立されていること、などです。キアナは国籍の異なる母親たちを描きました。みんなでやさしく手をつなぎ、すべての子どもたちは国籍に関係なく幸せに安心して暮らし、遊ぶことができます。平和があり、戦争がない場所では、太陽は輝きを増し、庭や草原はより美しく、子どもたちはより幸せです。この作品に描かれた伝統衣装は、オーストリア、メキシコ、イエメン、日本、ロシア、ベラルーシ、インドなどのもので全世界を象徴しています。



優秀賞(2点)

東京都府中市
山口 遥風さん(7歳)


日本はとても自然災害が多い国です。ひどい大雨や地震などなくなればこの世の中の生き物すべてがニコニコ笑顔でいられる平和なまちだと思います。虹をみるとみんな幸せな気持ちになります。みんなが平和に暮らせますように・・・



フィリピン・モンテンルパ市
エドリン・パウラ・アポルドさん(10歳)


モンテンルパの子どもとして、この街が成し遂げたことを誇りに思っています。私の両親も同様に平和や秩序を保つためのこの街の施策に誇りをもっており、法が守られています。街の秩序を守るのに、モンテンルパに住む一人ひとりが平等に重要な存在です。私たち若きモンテンルパの市民が優良地方自治体賞を受賞した安全な環境に暮らし続けられるように、街がたゆまぬ努力をしているのを見て、とてもうれしくまた身の引き締まる思いがします。安心して暮らせる場所にしようという自治体の取組が成果をあげていることがわかります。




入選(3点)

イラン・テヘラン市
ニャイェシ・アグハヤリ・コロルさん(10歳)


すべての人に平和を




ロシア・ボルゴグラード市
ポリナ・マルチノバさん(9歳)


ボルガ川に沿って堂々と広がる私たちの英雄都市は、灰の中から立ち上がった。私たちは当然わが街の歴史を、そしてその苦難の末に勝ち取った闘いの栄光を誇りに思う。恐るべき戦闘を総動員でやり抜き、持ちこたえたのだから。スターリングラードの世界的な名声はまさにふさわしいもの。古くから流れる川べりの崖のように、街は多くの苦難を生き延びてきた。




イタリア・チェルビア市
M・ブオナローティ小学校IC2クラスの皆さん(10歳)


平和とは野菜畑のようなもの…公正で正しく誠実で正直な日々の努力によって耕していかなくてはならないのです。子どもたちは次のようなことから着想を得ました:2015年、チェルビア市は広島の被爆樹木のイチョウの苗(チェルビアの姉妹都市、ドイツのアーレンで育った木)を受け取りました。そしてチェルビアの小学校、M. ブオナローティ小学校の隣の公園に植えました。木はイタリア語で「平和」という意味のPACIFICOと名付けられ、子どもたちによって世話されています。 木を受け取ってから、小学校は多くの平和プロジェクトを行ってきました。スカイプで被爆証言を何度も聞いたり、2017年6月には被爆者を招待したりも。生徒たちは、そのたびに広島・長崎で起きたこと、平和の大事さを考え、共有してきました。
11歳~15歳の部

最優秀賞(1点)

イラン・テヘラン市
イリア・アフシャルマンドくん(12歳)


私の平和な街:爆撃機やドローンが街に落とすのは兵器から花にかわる。兵器は博物館に永遠に保管される。民族差別は終わり、戦争工場は花屋に取って代わられる。鳥は鳴きツバメは戻ってきた。異なる国の子どもたちが同じ学校に通い、私たちは絶滅の危機にある動物や体の不自由な人、目の見えない人を支援する。そして子どもたちを病気にするたばこを誰も吸わない。




優秀賞(2点)

愛知県安城市
土屋 友伽さん(14歳)


絵巻物に自分の好きな自然と動物、人とのふれあいを想像し、豊かで明るい未来の町を建設したいという思いを込めました。




広島県広島市
原 詩音さん(12歳)


右の女の人は区切りごとに国がかわっていて、左には平和な町があります。左上は、日本の象徴である富士山をかきました。




入選(3点)

ロシア・ボルゴグラード市
ウリアナ・レベデバさん(13歳)


私の絵は「友情の惑星」というタイトルです。手をつなぎ互いを助け合うことでしか、人生の苦難を乗り越えることはできません。




イラン・ハマダーン市
アナヒタ・アフシャリ・タバナさん(11歳)


禎子さん追悼の折り鶴を世界に羽ばたかせ、すべての街を平穏にします。




イラン・チャールース市
シェラ・テイモルネザドさん(14歳)


これまでに発見されたことのない惑星で、優しい人々がいつも団結して平和に暮らす街。人々の手はいつもつながって街を横断しています。