オバマ財団サミットに平和首長会議スタッフが出席しました。

2017年10月

 10月31日・11月1日の2日間、米国イリノイ州シカゴ市で開催された「オバマ財団サミット」に、平和首長会議の広島事務局スタッフが出席しました。
 このサミットでは、様々な分野でリーダーとしての役割を担う米国及び世界各国60か国の若者約500人が、21世紀の活動的な市民のあり方などについて意見交換を行い、共通課題に対する解決策を考えることを通じて、国を超えた若いリーダーの人的ネットワークを構築することを目的として開催されたものです。
 平和首長会議の事務局を務める(公財)広島平和文化センターは、2016年12月以降、オバマ財団関係者との面会等を通じ、今後の連携について協議を続けており、今回も両財団の連携の一環として職員を派遣することとなりました。
 (公財)広島平和文化センターの若手スタッフを代表し、国際部平和連帯推進課の職員が本サミットに出席し、世界の若い市民リーダーとの意見交換を行うとともに、平和首長会議の取組について紹介し、今後の活動に対する理解と協力を求めました。

職員派遣日程:平成29年10月30日(月)~11月3日(金)

10月30日(月)
オバマ財団関係者との面会

サミット前日にオバマ財団関係者と面会しました。関係者らは、この機会に多くの若者と繋がりを作ってもらいたいと述べられました。

10月31日(火)
開会行事

最後に登壇したオバマ前大統領は、米国外からも60か国から若いリーダーが出席していることを紹介されるとともに、若いリーダーへの期待を述べられました。また、サミットを通じて様々な人と会話し繋がりを作ってほしいと激励されました。

開会行事
分科会1

分科会ごとに様々なテーマが用意されていたましたが、ここでは、会話術に関するものを選択しました。詩の朗読などを通じて、より良いコミュニケーションをするためのワークショップが開かれました。

分科会1
ヘンリー英国王子のセッション

ヘンリー英国王子と若手市民リーダーの代表者は、それぞれが進める取組の紹介やリーダーを育てていく難しさなどについて語られました。また、ヘンリー王子は、情熱やひらめき、エネルギーはすべて若者からもらっていると述べられました。

ヘンリー英国王子のセッション
11月1日(水)
ビジネスと社会についてのパネルディスカッション

雇用が地域や世界に与える影響などについて、会社経営者などによるパネルディスカッションが行われました。

ビジネスと社会についてのパネルディスカッション
分科会2

ここでは、「市民リーダーのつながりの構築について」のテーマを選択しました。ケネディ前駐日米国大使の進行の下、イタリアのレンツィ前首相などによる公共事業等についてのパネルディスカッションが行われました。
分科会後に面会したケネディ氏は、平和首長会議の取組はとても素晴らしいものだと述べられました。 また、この分科会を見学したオバマ前大統領に広島から出席していることを直接伝える機会に恵まれ、ありがとうと言ってくださいました。
その後、パネリストの一人だったインディアナ州サウスベンド市のブティジェジ市長に平和首長会議を紹介するとともに、加盟を要請しました。

分科会2
オバマ前大統領夫人のセッション

オバマ前大統領夫人はアートや音楽の力などについて語られ、希望とは何かという質問に対し、このサミットに出席している皆さんが希望そのものだと述べられました。

オバマ婦人のセッション
分科会3

ここでは、「新たなリーダーの活性化について」のテーマを選択しました。オバマ財団関係者の進行の下、小グループに別れ、オバマ財団の新たな企画を考案しました。
発表のタイミングでオバマ前大統領が見学に来られ、各グループから企画を発表したところ、とても生産性の高い分科会だと感心されていました。

分科会3
分科会4

ここでは、「環境問題への取組について」のテーマを選択しました。出席者の若者によるパネルディスカッションが行われ、気候変動や核兵器が環境に与える影響などについて発表されました。

分科会4
閉会行事

閉会行事前にオバマ財団関係者に、オバマ前大統領にと原爆の子の像に捧げられた折り鶴を手渡しました。
閉会行事の最後に登壇したオバマ前大統領は、このサミットを通じて若者に刺激をもらうことができた、また、若者同士も刺激し合っていたと振り返り、普段の生活に戻ってもあなたたちは一人ではない、なぜならこのサミットがあるからだと述べ、「さあ、行動しよう」としめくくられました。

閉会行事