事務総長がリーダ都市への就任要請や国際会議出席のため韓国、フィリピン、マレーシア及びインドを訪問しました。

2014年9月

韓国の忠清北道老斤里(ノグンリ)で開催された「第8回国際平和博物館会議(主催:ノグンリ国際平和財団)」において、基調講演を行うためにノグンリを訪問しました。
このたび平和首長会議が、ノグンリ国際平和財団から「第7回ノグンリ平和賞人権部門」を受賞したことから、上記会議に先立ち開催された授賞式に出席しました。授賞式ではノグンリ国際平和財団のチョン・クードゥー理事長から楯と賞金1,000万ウォンが授与されました。

小溝事務総長訪問日程:2014年9月18日(木)から9月27日(土)

9月18日(木)
第8回国際平和博物館会議関連行事 第7回ノグンリ平和賞授賞式への出席

理事会に先立ち、理事会開催都市であるイーペル市を訪問し、イェフ・ファースコーレ副市長にお会いしました。松井市長から、2012年にイーペル市に贈ったイチョウの被爆樹木説明プレートと折り鶴を贈呈しました。 また、同副市長から前週にイタリア・フィレンツェ市で開催された国際会議「Unity in Diversity」において平和首長会議が第1回ラ・ピラ賞を受賞した報告を受けると共に、贈呈された盾の引き渡しを受けました。

第8回国際平和博物館会議関連行事 第7回ノグンリ平和賞授賞式への出席
9月19日(金)
被爆樹木二世(イチョウ)の苗木の贈呈

ノグンリ国際平和財団のチョン理事長に平和のシンボルとして被爆樹木二世のイチョウの苗木を贈呈しました。一緒にノグンリ公園に植樹した後、原爆の子の像に捧げられた折鶴を贈呈しました。
クードゥー理事長は感謝の言葉を述べられるとともに、平和首長会議が策定した行動指針「2020ビジョン(核兵器廃絶のための緊急行動)」を支持していくと話されました。

被爆樹木二世(イチョウ)の苗木の贈呈
第8回国際平和博物館会議 基調講演

基調講演において、「核兵器のない世界に向けた平和首長会議の役割」と題し、広島の被爆の実相や平和首長会議の取組等についてスピーチを行いました。スピーチの後、来場者から平和首長会議への協力の申出や活動内容について質問が寄せられ関心の高さが伺えました。

第8回国際平和博物館会議 基調講演
9月22日(月)
ジェイム・R・フレスネディ モンテンルパ市長との面会

フィリピン・モンテンルパ市役所を訪問し、モンテンルパ市長に対してこれまでの副会長都市としての意欲的な活動に敬意を表するとともに、リーダー都市就任を要請しました。モンテンルパ市長からは前向きに検討したいという回答をいただきました。またモンテンルパ市長に、原爆の子の像に捧げられた折鶴を贈呈しました。

ジェイム・R・フレスネディ モンテンルパ市長との面会
ジョセフ・E・エストラーダ マニラ市長との面会

フィリピンの首都であるマニラ市役所を訪問し、マニラ市長に平和首長会議の活動内容を説明するとともに加盟要請を行い、原爆の子の像に捧げられた折鶴を贈呈しました。

ジョセフ・E・エストラーダ マニラ市長との面会
9月23日(火)
ポール・ヴィンセント フィリピン外務省国連軍縮等担当課長との面会

今回の出張の目的と平和首長会議の概要、フィリピンの都市の加盟状況等を説明し、協力を求めました。

ポール・ヴィンセント フィリピン外務省国連軍縮等担当課長との面会
セント・スコラスティカ・カレッジ訪問

授業のための資料集を独自に作成するなど、平和教育に熱心に取り組んでいるセント・スコラスティカ・カレッジ(マニラ市)を訪問し、同カレッジの教員と若者への平和教育の重要性について意見交換を行いました。

セント・スコラスティカ・カレッジ訪問
9月24日(水)
マハティール・モハマド 元マレーシア首相との面会

マレーシア・プトラジャヤ市にあるペルダナ・リーダーシップ財団においてマハティール元マレーシア首相と面会し、平和首長会議の加盟都市拡大と体制強化について意見交換を行いました。またマハティール氏に、原爆の子の像に捧げられた折鶴を贈呈しました。
マハティール氏は、現在、戦争の犯罪化と紛争の平和的解決手段の開発に重点を置いた活動を行っておられ、平和首長会議の核兵器廃絶と恒久平和の基盤形成を目指す方向性や若者への教育の重要性を掲げていることが氏の活動と共通していることから、連携することが可能ではないかと述べられました。

マハティール・モハマド 元マレーシア首相との面会
アフマド・フェサル・タリブ クアラルンプール市長との面会

マレーシア・クアラルンプール市役所を訪問し、クアラルンプール市長にリーダー都市就任を要請し、原爆の子の像に捧げられた折鶴を贈呈しました。クアラルンプール市長からは前向きに検討したいという回答をいただきました。

アフマド・フェサル・タリブ クアラルンプール市長との面会
9月25日(木)
ロナルド・マッコイ氏(IPPNW(核戦争防止国際医師会議)元共同代表であり、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の創設者の1人)との面会

2014年12月8日及び9日にウィーン市で開催される第3回核兵器の人道的影響に関する国際会議に向けた意見交換を行いました。

ロナルド・マッコイ氏(IPPNW(核戦争防止国際医師会議)元共同代表であり、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の創設者の1人)との面会
9月26日(金)
インド・ケララ地域YMCA核兵器反対署名活動開始式への出席

インドのNGO団体SEEDS INDIAとケララ地域YMCAが共同で「核兵器禁止条約」の交渉開始等を求める署名活動を始めるため、インド・コーチ市内で開始式を行いました。
小溝事務総長はその開始式に参加し、YMCAの若者たちと平和について意見交換を行うとともに、次世代を担う若者の熱意をたたえ、将来の活躍を心から期待するメッセージを送りました。この活動によって集められた署名は2015年のNPT再検討会議までに平和首長会議に託される予定です。

インド・ケララ地域YMCA核兵器反対署名活動開始式への出席
トニー・チャンマニ コーチ市長との面会

インド・コーチ市役所を訪問し、コーチ市長に対して地元NGOと連携し平和首長会議の取組に意欲的に関与してくださっていることに敬意を表するとともに、リーダー都市就任を要請しました。コーチ市長はその場でリーダー都市就任の承諾書に署名されました。またコーチ市長に、原爆の子の像に捧げられた折鶴を贈呈しました。

トニー・チャンマニ コーチ市長との面会