事務総長が第3回核兵器の人道的影響に関する国際会議等への出席やリーダー都市への就任要請のためオーストリア及びドイツを訪問しました。

2014年12月

 小溝事務総長が、オーストリア・ウィーン市で開催された「核兵器の人道的影響に関する国際会議(オーストリア政府主催)」及び同会議に合わせて開催されたラウンドテーブル(オーストリア議会、PNND(核軍縮・不拡散議員連盟)及びIPU(列国議会同盟)主催)に出席し、スピーチを行いました。ドイツでは、広島市の姉妹都市であるハノーバー市の副市長と面会し、リーダー都市への就任を要請しました。

小溝事務総長訪問日程:2014年12月4日(木)から12月12日(金)

12月6日(土)~12月7日(日)
「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)主催市民社会フォーラム」への出席

約600人が参加した会場で、平和首長会議ブースを出展し、被爆体験証言等のDVD上映、平和首長会議の活動紹介や被爆の実相等に関するポスター展を実施するとともに、「核兵器禁止条約」の交渉開始等を求める市民署名への協力を呼び掛けました。

12月6日(土)
2020ビジョンキャンペーン協会運営委員会への出席

運営委員会のメンバーである8都市の代表やオブザーバーの計27名が集い、同協会の財政状況や今後の取組等について協議しました。広島事務局からは、リーダー都市の就任・要請状況等について説明を行いました

キダー・カリーム ハラブジャ市長(イラク)との面会

同国際会議出席のためウィーン出張中のカリーム市長に対し、リーダー都市への就任要請を行ったところ、前向きな回答をいただきました。また、昨年広島を訪問した際、街が美しく復興していることに感銘を受けたため、ハラブジャ市の街づくりにも尽力したいと述べられました。

12月8日(月)~12月9日(火)
核兵器の人道的影響に関する国際会議への出席

会議二日目の一般討論でスピーチを行い、「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」という被爆者のメッセージを伝え、核兵器使用を確実に阻止するためには核兵器廃絶しか道はないと訴えました。また、世界の指導者、とりわけ核兵器国の指導者に対し、言語に絶する核兵器の人道的影響について知ってもらうため、広島・長崎訪問を呼び掛けるとともに、核兵器のない平和な世界の構築に向け思い切った決断をするよう強く訴え掛けました。

小溝事務総長スピーチ 原文(英語)

会場の入り口には、広島平和記念資料館が提供したヒロシマ・ナガサキ原爆写真ポスターが展示され、多くの参加者が興味深く見入っていました。

12月9日(火)
オーストリア議会、PNND及びIPU主催ラウンドテーブルへの出席

各国国会議員等とともにスピーチを行い、2020年までの核兵器廃絶という平和首長会議が掲げる目標と核兵器禁止条約の重要性について触れた上で世界の都市や議会が協力することで、世界平和や人間的な繁栄の実現に寄与することができると述べました。

12月11日(木)
トーマス・ハーマン ハノーバー市副市長(ドイツ)との面会

広島市長からのハノーバー市長宛ての親書を手渡し、リーダー都市就任の要請を行うとともに、被爆樹木(イチョウ)の種と原爆の子の像に捧げられた折り鶴を贈呈しました。副市長は、今年6月に就任したばかりであるが、今日を新たなスタートとして実り多い協力関係を築きたいと述べられました。