国連軍縮フェローズが広島・長崎を訪問しました

2013年11月1日
国連軍縮フェローズが広島・長崎を訪問

 25カ国の若手外交官からなる国連軍縮フェローズ一行25名は、9月30日から10月2日まで、研修プログラムの一環として広島市を訪問し、原爆ドーム、平和記念資料館の見学や松島圭次郎さんの被爆体験証言の聴講などにより、広島における被爆の実相を学び、核兵器の非人道性についての理解を深めました。
 プログラムの中で、平和首長会議の事務総長を務める(公財)広島平和文化センターの小溝理事長から、平和首長会議の目標や活動についてのブリーフィングを受けました。ブリーフィングの後には、フェローズ一行と小溝事務総長との間で核兵器廃絶に向けた取組についてなど熱のこもった質疑応答が行われました。
 フェローズのワン・シャオユウ団長からは「広島で学んだ多くのことは、核兵器廃絶に取り組んでいる我々にとって心の支えとなる」と述べ、一行からは「広島の人々のメッセージを必ず帰国後伝える」「プログラムはしっかり計画されていた。広島の街も、人も、とても好きになった」といった感想が寄せられました。

原爆ドーム、平和記念資料館の見学
原爆ドーム、平和記念資料館の見学
松島圭次郎さんの被爆体験証言の聴講

広島訪問後、一行は長崎に移動し、長崎平和資料館の見学、長崎原爆病院の朝長万左男氏による講義や被爆体験講話などにより、長崎における原爆被害の実相について学びました。

長崎平和資料館の見学
長崎平和資料館の見学
長崎原爆病院の朝長万左男氏による講義や被爆体験講話

2013年国連軍縮フェローシップ参加者一覧はこちら

広島でのプログラム (10/1)
  • ・原爆ドーム、原爆の子の像等見学
  • ・広島平和都市記念碑(慰霊碑)参拝、献花
  • ・広島平和記念資料館見学
  • ・国立広島原爆死没者追悼祈念館見学
  • ・ヒロシマセミナー
    1. 1.被爆体験講話(証言者:松島圭次郎氏)
    2. 2.平和首長会議ブリーフィング
長崎でのプログラム (10/2~10/3)
  • ・長崎原爆資料館見学
  • ・国立長崎原爆死没者追悼祈念館見学
  • ・長崎平和公園、永井隆記念館訪問
  • ・長崎原爆投下中心地での参拝、献花
  • ・浦上天主堂被爆遺構見学
  • ・長崎原爆病院 朝長院長の講義
  • ・被爆体験講話(証言者:深堀譲治氏)
国連軍縮フェローシップ計画とは

 開発途上国を中心とした各国政府の若手外交官等からなる軍縮関係者に対して、国連総会及びジュネーブ軍縮会議の見学や関係国での研修を行い、軍縮に関する専門家を育成することを目的とするプログラムです。
 このプログラムは1978年の第1回国連軍縮特別総会で実施が決定され、1979年以降毎年実施されています。
 日本は、1982年の第2回国連軍縮特別総会において、参加者の広島及び長崎招へいを提案し、1983年以降毎年受入れを行っています。(公財)広島平和文化センターは外務省の依頼により、広島における原爆被害の実相を学ぶためのプログラムを提供しており、今回が31回目の広島・長崎訪問です。