
平和市長会議についてブリーフィングを受けるフェローたち
国連軍縮フェローズが9月28日~30日広島を訪問し、広島における被爆の実相について学ぶとともに、平和市長会議についてのブリーフィングを受けました。
9月29日、研修プログラムの一環として、フェローたちは、原爆ドームや平和記念資料館を見学し、広島平和文化センターのリーパー理事長から、1982年に設立した平和市長会議や同会議が2003年に開始した2020ビジョンキャンペーンの展開についてブリーフィングを受けました。説明の後には、2020年までの核兵器廃絶に向け、どのような取組が必要かといった熱のこもった質疑応答が行われました。
続いて、松島圭次郎さんの被爆体験証言を聞くなど、広島における被爆の実相を学びました。
フェローからは「広島での経験は、非常に感動的で心を動かされた」「広島で学んだことをこれからの仕事に生かしていきたい」といった感想が寄せられました。
国連軍縮フェローシップ計画とは
開発途上国を中心とした各国政府の若手外交官等からなる軍縮関係者に対して、国連総会及びジュネーブ軍縮会議の見学や関係国での研修を行い、軍縮に関する専門家を育成することを目的とするプログラムです。
このプログラムは1978年の第1回国連軍縮特別総会で実施が決定され、1979年以降毎年実施されています。
日本は、1982年の第2回国連軍縮特別総会において、参加者の広島及び長崎招へいを提案し、1983年以降毎年受入れを行っており、広島平和文化センターは外務省の依頼により、広島における原爆被害の実相を学ぶためのプログラムを提供しています。
今回が30回目の広島・長崎訪問です。
広島でのプログラム (9/29)
- ・原爆ドーム、原爆の子の像等見学
- ・広島平和都市記念碑(慰霊碑)参拝、献花
- ・広島平和記念資料館見学
- ・国立広島原爆死没者追悼祈念館見学
- ・ヒロシマセミナー
- 1.平和市長会議ブリーフィング
- 2.原爆記録映画「ヒロシマ母たちの祈り」鑑賞
- 3.被爆体験証言(証言者:松島圭次郎氏)

長崎原爆落下中心地にて献花を行うワン団長
広島訪問後、一行は長崎に移動し、長崎における原爆被害の実相について理解を深めました。
長崎でのプログラム (9/30~10/1)
- ・原爆落下中心地視察、献花
- ・長崎原爆資料館見学
- ・国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館見学
- ・被爆体験証言(証言者:奥村アヤ子氏)
- ・長崎大学核兵器廃絶研究センターの講義を聴講
- ・恵の丘長崎原爆ホーム訪問