「プロビデンス市(米国・ロードアイランド州)で開催された全米市長会議第77回年次総会に参加し、「ヒロシマ・ナガサキ議定書」や「2020ビジョン(核兵器廃絶のための緊急行動)」の推進等、平和市長会議の取組への理解と協力を求め、核超大国米国の都市レベルからの「核兵器のない世界」に向けた活動を促しました。
(全米市長会議)
人口3万人以上の全米約1,200都市を代表する超党派の組織。平和市長会議の活動に対してこれまで4回支持決議をいただいています。
6月12日(金)
今回の総会参加にあたり、国際関係常任会に対し、2020年までの核兵器廃絶に向けた決議案提出への協力を要請しました。
その結果、
①平和市長会議の活動に賛同すること。
②核軍縮・不拡散に関する国際委員会(ICNND)が核兵器廃絶の目標年次を2020年とするとともに、核廃絶に向けた都市や市民の活動の重要性を認識するよう求めること。
③オバマ大統領が2010年のNPT再検討会議で2020年までの核兵器廃絶のための多国間交渉の開始を発表するよう要請すること
等を内容とする決議案の総会提出が可決されました。同決議案は6月15日の全体会合で満場一致で採択されました。
委員会でのスピーチの中で秋葉市長は、全米市長会議のリーダーシップの発揮に感謝するとともに、今後のICNNDの重要性について述べ、「ヒロシマ・ナガサキ議定書」への協力を要請しました。
広島に届けられる折り鶴には、子どもたちの平和への願いが込められていることを訴えると、委員全員から大きな賛同の声が寄せられました。
6月13日(土)
約300名の出席のもとに開催された全体会合で秋葉市長がスピーチ(英語)を行いました。
スピーチでは、全米市長会議の平和市長会議の活動に対する過去4回の支持決議を改めて紹介し、全米の市長が2020年の核兵器廃絶に向けた交渉の早急な開始を求めていることを大統領に伝えるよう訴えました。
また、オバマ大統領が明言したCTBT批准のため、米国市長が一丸となって連邦議会に働き掛けるよう求めるとともに、変革のため、より多くの都市が平和市長会議に加盟するよう訴えました。
さらに、オバマ大統領と志を同じくする世界の多数派を「オバマジョリティー」と呼ぶことを紹介し、核兵器廃絶に向け目標期限を定めて取り組むよう求めるとともに、大統領の広島訪問実現に向け、全米市長の協力を呼び掛けました。スピーチが終わると会場は大きな拍手に包まれました。
開催地のプロビデンス市の有名な催しである「ウォーターファイアー」へ参加しました。市内の川に100のかがり火を灯すこのアート・イベントは、地元の芸術家の監督により1994年から年回10数回開催され、毎年多くの観光客を集めています。
秋葉市長は、平和の象徴である広島市の市長として、火のついたトーチを掲げて河岸を行進し、沿道の観客に平和のメッセージを届けました。