2005年NPT再検討会議に会長、副会長(長崎市長)をはじめとする代表団が出席しました。

2005年5月[米国・ニューヨーク市]

2005年5月にニューヨークの国連本部で開かれた第7回NPT(核不拡散条約)再検討会議へ、16か国80都市の代表者等、総勢167人の市長代表団を編成し参加しました。

2005年5月2日から27日まで、ニューヨークの国連本部で開かれた第7回NPT(核不拡散条約)再検討会議へ、平和市長会議の呼びかけに応じた16か国、80都市の代表者等、総勢167人(内市長51人)の市長代表団が参加しました。
5月4日、国連の本会議場でNGO代表者のために設けられた特別セッションで、伊藤長崎市長は、黒焦げの少年の写真を掲げながら「これが原爆がもたらした現実です。この少年に何の罪があったのでしょうか」と被爆の惨状を示しながら、核兵器の無差別、非人道性を指摘しました。そして、「核兵器廃絶の明確な約束」を果たそうとしない核保有国の姿勢を強く非難し、非核兵器地帯の拡大や若い世代の平和運動の広がりが大切であることを紹介しながら、長崎を最後の被爆地にするよう核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を訴えました。また、秋葉広島市長は、黒くゆがんだ被爆者の爪(レプリカ)を掲げながら「この爪は、被爆者が六十年間に渡る苦しみと、他の誰にも同じ苦しみを味わわせてはならないというメッセージを体言している。」と被爆者の願いを代弁しました。そして、平和市長会議は、法律、政治、経済など、非暴力的なあらゆる手段を使って、キャンペーンを続けていくことを明言し、欧州議会、全米市長会議、全米黒人市長会議など、平和市長会議の2020ビジョンに対し世界中の多くの人々が賛同していることを紹介しながら、核兵器の臨戦態勢の即時解除及び2020年までの核兵器廃絶の実現を強く求めました。

特別セッションでの長崎・広島両市長のスピーチはこちら

【全日程の活動内容】

5月1日(日)
ニューヨーク市街地での平和行進

核兵器廃絶と戦争反対を求める平和行進に参加しました。平和行進は国連前からセントラルパークまでの約3キロの道のりで行われ、世界各国から集まった約4万人が、ニューヨークの街を埋め尽くしました。

ニューヨーク市街地での平和行進
セントラルパークでの平和集会

ゴール地点であるセントラルパークでは平和集会が行われ、平和市長会議を代表して、長崎・広島両市長が演説をしました。

セントラルパークでの平和集会
5月2日(月)
NPT再検討会議開始

NPT再検討会議が始まり、コフィー・アナン事務総長が冒頭の演説で「核兵器が使われないことを保証する唯一の道は核兵器のない世界を創ること」だと強調し、今回の再検討会議の義務を明確に示しました。

5月3日(火)
市長代表団会議開始

市長代表団会議を国連近くのジャパン・ソサエティーで行いました。
午前の会議では、国連の阿部信泰事務次長やバングラデシュのチョウドリー大使らがスピーチ を行いました。
引き続いて国連内の会議室で行ったランチタイムセッションでは、来賓のアナン事務総長がスピーチを行い、「核兵器の廃絶を市民が中心になり特に平和市長会議が中心になって実現できる可能性が大きいのではないか」と平和市長会議への期待を述べました。
その際、秋葉市長が、核兵器廃絶に向けた先導的かつ積極的な取組みを求める要請書を直接手渡しました。

市長代表団会議開始

このほか、長崎市長、ボルゴグラード市長、ミラノ市長らがスピーチを行いました。午後には再びジャパン・ソサエティで代表団会議を行い、平和市長会議としての今後の取組み方針などが協議されました。

長崎市長、ボルゴグラード市長、ミラノ市長らがスピーチ
5月4日(水)
NPT再検討会議でのスピーチ

国連の本会議場でNGO代表者のために設けられた特別セッションで、秋葉会長らがスピーチを行い、2020年までの核兵器廃絶の実現を強く求めました。

特別セッションでの広島・長崎両市長のスピーチはこちら

NPT再検討会議でのスピーチ
国際法を守る壁

ドイツの高校生らが中心となって行っている「国際法を守る壁」キャンペーンの一環で、NPT再検討会議の期間中に国連近くに展示されていた「国際法を守る壁」を訪れました。

国際法を守る壁キャンペーン
原爆展開会式

NPT再検討会議に合わせて、国連ロビーで開催された原爆展(日本被団協主催)のオープニングセレモニーに参加しました。

原爆展開会式
市長代表団

NPT再検討会議へ参加し核兵器の廃絶を訴えるため、世界各地からニューヨークへ集まった市長代表団のメンバー。

市長代表団