沖縄県浦添市では、次世代への戦争の記憶と平和意識の継承を目的として、毎年、市内中学生10名と歴史ガイドから成る「浦添市中学生平和交流団」を結成し、戦争や平和についての研修を実施しています。事業がスタートした平成8年度から令和7年度までに361名の団員が研修に参加しています。
交流団は、事前研修で県内戦跡巡りをとおして沖縄戦について学習し、本研修で沖縄戦当時、浦添国民学校の疎開先であった宮崎県日向市へ派遣し、日向市内戦跡巡りや疎開受け入れ体験者による講話、日向中学校での平和交流会を通して、疎開の実相について学習しました。事後研修で団員は「浦添市ピースメッセンジャー」に認定され、10月に行われた浦添市戦没者追悼式での平和メッセージの朗読や、11月に行われた市主催イベントにおける研修報告会をはじめ、今後も広く平和を伝える活動を行います。1月~3月には各中学校や市役所本庁舎内において、団員が作成した平和新聞や研修報告を展示する壁新聞展を予定しており、中学生や市役所を訪れた多くの方々が、戦争や平和について考えるきっかけになることを期待しています。
[写真提供:浦添市]
平和文化の振興







