フフイ市がフンダシオンサダコとフフイ日本人会主催の平和活動を後援

2025年7月[相川知子専門委員]

〜核兵器廃絶を願い、アルゼンチン北部フフイからも平和の祈り〜

2025年1月、1年前にフフイ州の州都サン・サルバドル・デ・フフイ市の市立ギャラリーにて、フフイ出身のアーティスト ニド・ギジェルモとル・デル・バリオ・クジャヤの作品展示から始まった平和活動「平和のための千羽鶴」から、立派な千羽鶴が完成し、広島へ奉納するためフンダシオンサダコに届けられました。

フフイ市は、NGOフンダシオンサダコとフフイ日本人会と共にこの活動を行っています。アルゼンチンの北部のフフイ市の市民が核兵器廃絶を願う平和活動をすることで、市民の地域住民への配慮と平和への願いの心を育成する試みです。なお、折り紙がなかなかないので、使用済みの紙を15cm×15cmに切って使用するため、却って環境への配慮を反映した取組となりました。

フフイ市内の公共施設や学校を中心に展開され、今後フフイ市のみならず周辺の地方都市や町村にも広げる計画です。

リサイクル紙の千羽鶴は、フフイ日本人会長並びにフフイ市文化担当の佐藤ペドロ氏により、去る1月末にブエノスアイレスに届けられましたが、折しも被爆80年の8月の平和記念式典で奉納されるまで時間があるため、その間、日系喫茶店Kawaii Club cafe に展示されることになりました。同カフェは日本風スイーツなどを提供するので親日家の訪問が多く、今まで折り鶴は見たことがあるがきちんと千羽鶴になっているものは見たことがないと好評です。

なお、フフイ市は2017年より、ラウル・“チュリ”・ホルヘ市長の指導のもと、平和首長会議に加盟しており、広島・長崎の被爆を原点とする核兵器廃絶の取組を支援しています。

[写真提供:相川専門委員]