震災・戦災という大きな災害を二度経験した本区では、平成元年(1989年)に「墨田区平和福祉都市づくり宣言」として、世界の平和と人々の福祉向上の実現に一層努力すること宣誓しております。
「28万人の平和メッセージ」は、この宣言に基づき、未来にわたって国内外に平和が実現するように、と願いを込め、毎年、東京大空襲があった3月に開催しております。※イベント名の“28万人”は区の人口からとっています。
巨大折り鶴アート『平和のオブジェ』の展示と、区民や各界の著名人からの「平和への想い」が綴られたメッセージやイラストを展示する『平和メッセージ展』を開催しました。本事業は平成4年(1992年)から始まり、今回で34回目となります。
完成した『平和のオブジェ』は、様々な方の協力のもと折られた約10万羽の折り鶴を使い、区役所の吹き抜けの壁面(高さ約13.5m×幅約7.5m)に「平和への願い」を表現したもので、毎年デザインを変え、製作、展示しています。今年のタイトルは『終戦から80年~ 歴史から学び、未来へ~」。完成したオブジェは令和7年12月までの約1年間展示します。※R8年以降はすみだリバーサイドホールの大規模改修のため休止となります
また、オブジェのお披露目に合わせて、新日本フィルハーモニー交響楽団による『平和祈念コンサート』を開催し、音楽で平和への想いを届けました。
『平和メッセージ展』では、全816通(区内外の小学生16校635通、一般138通、著名人43通)のメッセージを展示しました。
さらに、過去に平和のオブジェで使用した折り鶴を、再生紙として生まれ変わらせ、メッセージの台紙などとして活用し、平和への想いを紡ぐ新たな取組みも今年からスタートしています。
[写真提供:墨田区]