島根県安来市 島根県内の小中学校での平和に関する出前授業を実施

[島根県安来市]

安来市加納美術館は、ゆかりの画家、加納莞蕾を題材に県内の小中学校に随時出前授業を行っています。加納莞蕾は、戦時中は従軍画家として中国戦線に派遣され、戦後は平和運動家として活動した人物です。

具体的には、フィリピン戦犯の助命嘆願運動に取り組み、一般人ながらフィリピンをはじめ世界の要人に直接、英文嘆願書を送り続けました。令和3年から中学校社会科の検定教科書にも取り上げられたことから、県内でも注目が集まっています。

当館の平和授業の特長は、日本が加害者であるという立場から進め、国際理解の重要性、世界の平和構築の主人公は次の世を担う君達だと伝えることです。

このような出前授業を当館では大変重要視しています。要望によっては広島や関西地方の学校にも出向き、マニラ日本人学校でも生徒を対象に行ったことがあります。

[写真提供:安来市]