京都市立養正小学校に、子どもたちが元気に駆け回る、「ドリームワールド」というビオトープがあります。「被爆アオギリ二世をドリームワールドのシンボルツリーにしたい。」そういう声が学校から寄せられました。
平和の学びを進めていた6年生の教室に苗木が届いたのは、被爆体験伝承者の松田さんから原爆被害の話を聞く授業の日。被爆者の体験を伝える話から、戦争・原爆の恐ろしさを実感しました。
11月7日、6年生全員で平和への願いを込めながら、苗木の植樹をしました。苗木を託す下級生へも、被爆アオギリ2世について自分たちの言葉で工夫しながら説明をしました。
6年生は、平和学習の集大成となる学習発表会において、戦時下の動物園で園長たちが必死にゾウを守り抜く実話を基にした「ぞうれっしゃがやってきた」を演じ、戦争の恐ろしさを観客へ伝えました。
まだ小さな被爆アオギリ2世は平和への想いを、養正小学校の子どもたちとともに未来へつないでいきます。

写真提供:京都市