ヒロシマ・ピースフォーラム パネルディスカッションを開催

2019年1月19日[広島市]

広島市では、平成14年度から、市民が「平和の原点」としての「ヒロシマ」を見つめ直し、原爆や平和について考え、どのように行動していけばよいか探求する機会を提供する市民向け連続講座「ヒロシマ・ピースフォーラム」(全6回)を開催しています。
その1プログラムとして、「若者が考えるこれからのヒロシマ」をテーマに、パネルディスカッションを平成31年(2019年)1月19日(土)に広島平和記念資料館会議室1において開催しました。パネルディスカッションでは、県内外で活動している若者5人が、日頃の活動や核兵器廃絶に向けた取組を発表し、世界恒久平和の実現に向けてできることについてコーディネーターの広島平和研究所水本副所長を交えて意見交換を行いました。
ヒバクシャ国際署名キャンペーンリーダーの林田光弘さんは、日頃の署名活動や目的を紹介するとともに、「核兵器廃絶を夢にしてはいけない」と呼び掛けました。
広島市立大学芸術学部2年の上本佳奈さんは、所属する平和研究サークルS2(Smile×Smile)が行っている碑めぐりガイドなどについて、説明しました。
広島女学院中学高等学校高校2年の庭田杏珠さんは、AI技術により白黒写真をカラー化する「記憶の解凍」プロジェクトに取り組んだことを説明し、このプロジェクトを通して被爆者の記憶を未来に継承していきたいと話しました。
盈進中学高等学校高校2年の前原未来さんは、核兵器廃絶のための街頭署名活動や福島の放射線被災者との交流など、同校ヒューマンライツ部の活動を紹介するとともに、人類の悲願である核廃絶のための運動を仲間と共に地道に続けていきたいと話しました。
沖縄尚学高等学校2年の中川友希さんは、平和や沖縄の基地問題について考える「高校生平和集会in沖縄」の活動などについて報告するとともに、沖縄で反基地運動を展開した「阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)」の言葉を引用し、歴史を学び行動を起こすことの大切さを訴えました。
会場は約100人の来場者で満席となり、「若い世代の活動や考えを聞けたことは非常に貴重で刺激的だった」、「安心してバトンを渡すことができる」など多くの意見をいただきました。