2018年8月11日 広島市
平和首長会議事務局報告
広島・長崎の平和記念(祈念)式典から数日後の8月11日、サッカーJ1のリーグ戦サンフレッチェ広島対V・ファーレン長崎の試合が、「ピースマッチ」として平和首長会議などの後援のもと開催され、試合会場のエディオンスタジアム広島には今期最多の2万人の観客が詰めかけました。
キャッチコピーは、「One Ball. One World. スポーツができる平和に感謝」。スポーツを楽しめる平和への感謝とともに、世界をひとつにしたいという願いが込められています。
「広島・長崎の平和宣言文と折り鶴再生折り紙の配布」
平成30年の平和宣言と「原爆の子の像」に寄せられた折り鶴再生紙を使った折り紙を観客に配布し、核兵器廃絶に向けた世論の醸成を図りました。
「スタジアムで学ぶ平和学習」
広島市立広瀬小学校の校長を講師に迎えて「被爆樹でつながる、広島・長崎」と題して平和学習が行われました。長崎の児童を含む小学生約80人とその保護者らは、真剣に聞き入りました。身近なところに被爆の痕跡が残っていることを知り、核兵器の恐ろしさと平和の大切さを自分のこととして考えることができました。
「スタジアムで『ピースメッセージボードに平和への想いを書こう』」
来場者に平和への感謝・想いをメッセージボードに記入していただきました。松井会長は「平和を祈念し、広島と長崎がともに歩む」、田上副会長は「平和の大切さを広島と長崎力を合わせて広く長く伝えていきましょう」とのメッセージを寄せました。ピースマッチで発信された「平和への思い」を共有するため、8月17日~31日まで広島市役所市民ロビーに展示しました。
「平和に関するブースの出展」
平和首長会議は、広島・長崎の被爆の実相と現在の核兵器の状況、そして平和の大切さを伝えるため、「ヒロシマ・ナガサキ原爆写真ポスター」、「サダコと折り鶴ポスター」、「平和首長会議原爆ポスター」のブースを出展しました。このほか、広島市立広島商業高等学校、安田女子大学、広島経済大学等により、平和の短歌の披露や折り鶴ブレスレットの作成などを行う様々なブースが出展され、平和の大切さを発信しました。
試合開始前に、会長・副会長、広島・長崎の被爆者、サッカー選手達のピースメッセージが大型映像で映し出されました。続いて、広島市立広島商業高等学校・長崎市立長崎商業高等学校生徒による共同平和宣言、来場者全員による原爆犠牲者への慰霊の念とスポーツができる平和への感謝の意を込めた黙祷、平和祈念ユニフォームを着た会長・副会長によるキックインセレモニーが行われました。
今年度、平和首長会議は初めてサッカーイベントと連携して核兵器廃絶と世界恒久平和の実現への願いを発信しました。サンフレッチェ広島、V・ファーレン長崎、サポーター、協力団体等の皆様と連携することにより、多くの方に平和への思いを届けることができました。