マンチェスター市非核都市宣言35周年記念行事

2015年12月4日[英国・マンチェスター市]

  12月4日、平和首長会議副会長都市であり、英国・アイルランド地域のリーダー都市であるマンチェスター市において、同市の「非核都市宣言」35周年を記念する行事が行われ、主催者であるマンチェスター市のポール・マーフィー市長を始め、同市議会議員、英国国会議員、欧州連合関係者、NGO関係者等が出席しました。

 マンチェスター市の非核都市宣言は、平和首長会議の創設以前の1980年に行われ、自治体による非核宣言の流れが世界中に広がっていく契機となりました。また、この宣言は「英国・アイルランド非核宣言自治体協議会」の創設にもつながりました。核兵器にまつわる様々な問題を取り上げている同協議会は、平和首長会議と協力関係にあります。

 今回の記念行事には、特別来賓として、同宣言の起草に携わったケン・イーストハム元英国議員や、1980年11月、市議会議員として同宣言の議案を提出した故ビル・リスビー氏の家族が招待されました。イーストハム卿とリスビー夫人に対し、自らも同宣言の成立に関わった現マンチェスター市長から、非核都市宣言書の複製が贈呈されました。また、マンチェスター市と緊密な連携を図っている広島市、長崎市、ウィーン市からのメッセージが披露されました。

記念行事に続き、「第35回英国・アイルランド非核宣言自治体協議会運営委員会」が開催され、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの委員が参加しました。マンチェスター市長は同委員会での挨拶で、自らが1980年の宣言成立に関わったこと、また、35年経った現在、平和首長会議の副会長となっていることを誇りに思う、と述べました

>広島市長メッセージ(英語)

>日本非核宣言自治体協議会会長・長崎市長メッセージ(英語)

>ウィーン市副市長(環境担当)メッセージ(英語)

(写真左から)アーニー・ゴールズワージー英国・アイルランド非核宣言自治体協議会会長
ケン・イーストハム元英国議員、マリー・リスビー夫人(故ビル・リスビー初代英国・アイルランド非核宣言自治体協議会会長の妻)、 ポール・マーフィーマンチェスター市長
(写真提供:英国・アイルランド非核自治体協議会)