ミニ広島長崎原爆展の開催

2011年2月21日~3月8日開催[アイスランド・レイキャビク市]

 2011年2月21日から3月8日までアイスランドの首都レイキャビク市庁舎で、ミニ広島長崎原爆展が開催されました。同展は、在アイスランド日本国大使館とレイキャビク市の共催によるもので、アイスランドで初めての原爆展の開催となりました。

 今回展示された資料は、2010年に当時の夏目臨時代理大使(現大使)が田上富久長崎市長と会見された際に、日本非核自治体協議会から提供された写真・書籍等約20点です。アイスランド在住の日本人画家・山形信康氏による作品“Little Boy”もあわせて展示されました。

 2月20日の開会式では、夏目大使及びレイキャビク市のヨン・グナール市長が挨拶しました。レイキャビク市は夏目大使のご紹介により、2010年11月に平和市長会議に加盟しました。グナール市長は、同市の平和市長会議への加盟や、毎年8月に実施している「ネバーアゲイン・ヒロシマ、ネバーアゲイン・ナガサキ」と叫びながら灯ろうを流す行事等を紹介するとともに、「展示されている内容に向き合う感情は筆舌に尽くしがたい。ヒロシマ・ナガサキの悲劇を繰り返してはならない」と述べました。

 また夏目大使は挨拶の中で、「人類は決して戦争を始めてはならないし、いかなる理由があろうと決して核兵器を使用してはならない」という二人の被爆者のメッセージを紹介するとともに、1985年以来長年にわたり灯ろう流しを続けてきたアイスランドの方々の尽力に感謝の意を述べました。

 核兵器のない世界の実現を目指して、今回の原爆展が契機となり、今後アイスランドで本格的な原爆展の開催が期待されています。

会場の様子

アイスランド在住の日本人画家
山形信康氏による作品“Little Boy”

(写真提供:在アイスランド日本国大使館、レイキャビク市)