こどもたちによる“平和なまち”絵画コンテスト2025の入賞作品を決定しました。

2025年12月19日

平和首長会議では、加盟都市における平和教育の更なる充実を図るため、全加盟都市の6歳以上15歳以下のこどもたちを対象に平和をテーマにした絵画コンテストを実施しています。この度、2025年の入賞作品を決定しましたので紹介します。

なお、平和首長会議会長賞を受賞した作品は、平和教育の重要性についての認識を広めるため、平和首長会議のクリアファイルのデザインとして採用し、様々な場面で活用します。


募集期間:2025年4月21日(月)~10月31日(金)

各加盟都市への応募総数等:
参加国数・都市数:19か国153都市
応募総数:8,079作品(6歳~10歳の部:4,592作品、11歳~15歳の部:3,487作品)
※上記に加え、ユネスコスクールからの応募が2作品

選定結果:
6歳~10歳の部:平和首長会議会長賞/最優秀賞 (1点)、優秀賞 (2点)、入選 (3点)
11歳~15歳の部:最優秀賞 (1点)、優秀賞 (2点)、入選 (3点)
審査員特別賞(12点)
平和首長会議事務総長賞(28点)
※ 両部門の最優秀賞から平和首長会議会長賞を選定
※ 部門を問わず審査員特別賞・平和首長会議事務総長賞数点を選定


入賞作品
6歳~10歳の部

平和首長会議会長賞/最優秀賞(1点)

岐阜県川辺町
細江 航平さん(10歳)

<作者のメッセージ>
世界各国の文化やたてものがいつまでも大切にされて、世界中の人が笑顔で過ごせるようにと願いをこめて描きました。

優秀賞(2点)

イラン シーラーズ
Anahita Boroumand Pourさん(10歳)

<作者のメッセージ>
私はアナヒタです。イランから応募しました。人々が争っているニュースを見て悲しくなりました。本当の平和とは何かを表したくてこのカラフルな家を描きました。肌の色や言葉の違う世界中の人たちが、一つの大きな家で友達として幸せに暮らしています。私の夢は、地球がいつも平和や楽しいこと、そして友達で満ち溢れていることです。

広島県広島市
三島 遼さん(8歳)

<作者のメッセージ>
みんなでドーナツをたべて、おなかいっぱいになっている。

入選(3点)

イラン アーバーデ
Ava Hoseiniさん(10歳)

<作者のメッセージ>
女の子がカラフルな風船を持って空を飛んでいる絵です。この子は、希望、友情、平和を胸により明るい世界へ向かう子どもを表しています。温かく鮮やかな色合いで、夢があらゆる境界を越えて広がることができる世界の優しさとハーモニーを表現しました。

イラン ヤズド
Arian Binaeiさん(10歳)

<作者のメッセージ>
私の平和なまちでは、みんな笑顔です。木々は空を抱き、独りぼっちの人はいません。

岐阜県高山市
泡原口 冬花さん(10歳)

<作者のメッセージ>
虹色の町で元気に人々がくらしているのを書きました。くふうしたところは絵をこまかくかいたところと、人がまどからのぞいているところです。


11歳~15歳の部

最優秀賞(1点)

イラン アフヴァーズ
Hirad Sahebiさん(15歳)

<作者のメッセージ>
私の国全体が協力し、共感し合い、豊かな国になってほしいと思います。

優秀賞(2点)

東京都八王子市
簱野 寧音さん(15歳)

<作者のメッセージ>
私は、この作品へ、「綺麗な星空を眺められるほど平和になってほしい」という想いを込めました。月の下にいる人は、戦時の陸軍です。戦時中の夜空は空襲などで真っ赤に染まるイメージがあり、また輝く星を眺める時間もなかったのではないか。と思っていたので、その人たちが時間も任務も気にせず、本当はすぐそばにあった広大な自然を見れる世界やまちになってほしいと願います。込めました。

ヨルダン ザルカ
Layan Jaradatさん(14歳)

<作者のメッセージ>
平和は、違いを乗り越えて人々の心を一つにし、それぞれの歩みに喜びと希望をもたらします。私たちは共に、愛と調和に満ちた世界を創ります。

入選(3点)

イラン マシュハド
Fatemeh Noura Nouriさん(14歳)

<作者のメッセージ>
色に包まれ想像力を躍動させ、こどもは笑い、世界は束の間、静かになる…。これこそが平和です。

トルコ クシャダス
Talya Süzgeçさん(13歳)

<作者のメッセージ>
ルーミーは13世紀のアナトリア地方出身のイスラム神学の詩人です。愛、心の平安、そして存在の一体性に重きを置く彼の教えは、禅や仏教思想と深く共鳴するものです。彼は、地域やアイデンティティを超えた愛こそが神への真の道であると確信していました。平和は、違いを脅威ではなく大切なものと捉える世界に根付きます。平和は、内面の変容から始まり、それは互いに手を広げ理解しようという動きに表れます。自然との調和は、平和により、色とりどりの花のように多様な文化が世界中に咲き誇り、言葉を超えるような強く普遍的なシンボルが育まれ根付くかどうかにかかっています。これらすべては、人々が隣り合い、静かに手を取り合って、一体となって暮らす小さなまちで生まれます。そして、この一体感の中で、時代を超えルーミーの声が囁きます。「あなたが誰であろうと、どんな人であろうと、いらっしゃい。とにかく来るのです。真の平和は人間の魂の中で生まれ、愛の土壌に根付くのです。」

広島県広島市
原田 紗希さん(13歳)

<作者のメッセージ>
オレンジ色の夕日に照らされている日常の風景を描きました。今戦争中の国もいつかはこんな風に幸せな暮らしを送ることができたらいいなと思います。


審査員特別賞(12点)

アルゼンチン サン・サルバドール・デ・フフイ
Isabella Bautistaさん(12歳)

<作者のメッセージ>
平和とは、自分が愛する場所にいることです。

イラン シャーフルード
Bahar Arshady Khorasanyさん(11歳)

<作者のメッセージ>
惑星のような人の頭が繋がり合った銀河を描きました。この繋がりで、人が心の中に持つ共通の絆を表現しました。私たちは皆、神の光と繋がっており、それを通して一つになります。一体感や愛、そして平和が、空から流れ出し、みんなの心に入り込むのです。

ウクライナ ノヴァ・ウシツァ
Sofiia Abramovaさん(7歳)

<作者のメッセージ>
この絵は「平和な空の下の幸せの光」と名付けました。平和とは、すべてのこどもたちに等しく輝く太陽です。平和の下では、自由に笑い、空に手を上げ、命の温もりを感じることができます。平和とは、花が咲き誇る大地であり、澄み切った空であり、幸せな笑顔です。こどもたちの夢が草原の花のように咲き誇り、毎日が希望と喜びで始まる世界です。

スロベニア ラドリェ・オブ・ドラヴィ
Eli Gosak(8歳)

<作者のメッセージ>
平和なまちを描きました。まず想像して、それから描きました。牧草地、家、動物、木を描きました。私にとって、平和なまちは穏やかで美しい場所です。

ドイツ ケムニッツ
Marius Partonさん(10歳)

<作者のメッセージ>
これが「解決策」ではないことは、そんなに理解しにくいことでしょうか?地球上でこれほど多くの戦争が起きているのは、本当に恐ろしいことだと思います。毎日、戦争によって人や動物が命を落としています。戦争はどんな問題の解決策にもなり得ないことを、世界に理解してもらいたいのです。

トルコ ファツァ
Zülal Çağmanさん(12歳)

<作者のメッセージ>
戦争は人々に苦しみを与えますが、私たちが力を合わせれば、美しい世界を作ることができます。手を携え、闇を光に変え、平和な世界を築くことができるのです。この絵のランタンも、このことを象徴しています。

広島県広島市
福山 じゅんさん(7歳)

<作者のメッセージ>
せかいのみんながずっとたのしくいられるようにとねがいをこめてハートをいっぱい書きました。そしてみんながなかよくつながっているイメージで赤い線を書きました。

広島県広島市
村上 柊矢さん(6歳)

<作者のメッセージ>
たいいくのおべんきょうでドッジボールができるまちでありますように。

広島県広島市
村上 俐穏さん(12歳)

<作者のメッセージ>
自分にとって大切な人とのささいな出来事や小さな幸せを大切にしたい。

ニュージーランド タスマン
Lucy Vivianさん(15歳)

<作者のメッセージ>
私にとって平和とは、優しく、安心を感じ、争いのない暮らしを送ることです。ニュージーランドや世界中のように、異なる場所や文化を持つ人々が仲良く暮らし、互いを思いやることです。波が穏やかで澄み渡った空のビーチに、私は平和を感じます。自然の中で傷つけられることなく自由に生きる動物たちにも、私は平和を感じます。この絵は、明るい色、国旗、自然、そしてシンボルで平和を表現しています。平和は音楽、友情、そして私たちが地球やお互いに対し愛と敬意を持って接する中に存在します。

フランス グリニー
Francisca Sousa Andradeさん(15歳)

<作者のメッセージ>
戦争は人間同士の戦いであり、平和は考え方の戦いです。

米国 ロチェスター (NY)
Avery Caterさん(10歳)

<作者のメッセージ>
暗闇の中の光になりましょう。

平和首長会議事務総長賞(28点)

平和首長会議事務総長賞はこちらからご覧ください。