第9回平和首長会議理事会の開催に合わせて、ベルギー、オーストリア及び英国を訪問しました。

2015年11月12日、13日[ベルギー・イーペル市]

 ベルギー・イーペル市において開催した第9回平和首長会議理事会に出席し、平和首長会議の今後の取組について審議・決定するとともに、平和関連行事に参加しました。
 また、オーストリア・ウィーン市にある国連ウィーン事務所での原爆展開設式典に出席したほか、イギリスのマンチェスター市及びロンドン市を訪問し、関連行事への出席や市長等との意見交換を行いました。

平和首長会議会長 松井広島市長訪問日程:平成27年(2015年)11月10日(火)~19日(木)

11月11日(水)
イーペル市副市長との面会

理事会に先立ち、理事会開催都市であるイーペル市を訪問し、イェフ・ファースコーレ副市長にお会いしました。松井市長から、2012年にイーペル市に贈ったイチョウの被爆樹木説明プレートと折り鶴を贈呈しました。 また、同副市長から前週にイタリア・フィレンツェ市で開催された国際会議「Unity in Diversity」において平和首長会議が第1回ラ・ピラ賞を受賞した報告を受けると共に、贈呈された盾の引き渡しを受けました。

イーペル市副市長との面会 イーペル市副市長との面会
11月12日(木)
第9回平和首長会議理事会

役員都市11市が出席して平和首長会議の今後の取組等について議論しました。2020ビジョンに基づき、今後核兵器廃絶に向けた集中取組項目に加え、貧困・難民・気候変動等の緊急課題にも、平和首長会議規約第3条の規定に従い地域グループが中心となって取り組むこととしました。併せて、2017年の総会開催地を長崎市とし、2020年に広島市で総会を開催することを確認しました。

第9回平和首長会議理事会
軍葬セレモニーへの参列

第一次世界大戦時の戦没者を慰霊するために、1928年から毎晩行われている軍葬セレモニーに出席し、多くのイーペル市民が見守る中、長崎市長と共に代表献花を行いました。

軍葬セレモニーへの参列
11月13日(金)
第9回平和首長会議理事会(2日目)

国連の下に来年設けられる、核兵器のない世界に向けた法的措置等について議論する公開作業部会への参加を各国政府に要請することを盛り込んだ決議文を採択しました。

2020ビジョンキャンペーン協会役員会

理事会に引き続き、同役員会を開催し、同キャンペーンの所管をイーペル市から広島事務局に移管することとしました。また、イーペル市が新たに計画している大量破壊兵器の使用禁止を目指すキャンペーンについて意見交換を行いました。

2020ビジョンキャンペーン協会役員会
1月14日(土)
マンチェスター市のリーダー都市就任セレモニー

松井市長からポール・マーフィー市長にリーダー都市認定証を手交し、さらなる連携強化と主体的活動の活発化を要請しました。

マンチェスター市のリーダー都市就任セレモニー
平和イベント「プロジェクトG」記念行事

被爆イチョウ(Gingko)の種を平和のシンボルとして若い世代に育ててもらうため、市内の小学校を対象に、平和に関する絵と詩のコンテストの表彰式が行われました。

平和イベント「プロジェクトG」記念行事
地雷撤去団体最高責任者との面会

地雷撤去団体「Mines Advisory Group」(MAG)のニック・ロズヴィア―最高責任者と、平和首長会議との今後の連携について意見交換を行いました

地雷撤去団体最高責任者との面会
11月16日(月)
英国議会議員等との意見交換

英国国会議事堂内の貴族院会議室において、両院議員や平和首長会議加盟都市市長、平和NGO関係者等約50人に対し、核兵器のない平和な世界の実現を願うヒロシマのメッセージを伝えました。

ロンドン市副市長との面会

エドワード・リスター副市長と面会し、松井市長から平和首長会議の活動を説明した上で、対話を重ねて核兵器に依存しない平和な世界の実現について共に考えたいと述べました。

ロンドン市副市長との面会
11月17日(火)
ウィーン16区(オッタクリング)区長との面会

広島市の被爆石を用いた平和モニュメントの前で、フランツ・プロコップ同区長や市民交流団体の歓迎を受けました。

ウィーン16区(オッタクリング)区長との面会
オーストリア外務大臣との面会

セバスチャン・クルツ外務大臣と面会し、「人道の誓約」などオーストリアの核兵器の法的禁止に向けたイニシアティブに対し謝意を述べました。クルツ大臣からは、引き続き核兵器のない世界の実現に取り組むと約束されました。

オーストリア外務大臣との面会
国連ウィーン事務所での原爆展開設式典

式典挨拶において、この展示を多くの各国政府や国際機関の指導者に見てもらい、絶対悪である核兵器をこの地球上からなくすよう最大限の努力をしてほしいと訴えました。会場は100人以上の参加者とメディア関係者で埋め尽くされ、関心の高さが窺われました。

国連ウィーン事務所での原爆展開設式典
包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会暫定技術事務局長との面会

ラッシーナ・ゼルボ事務局長と面会し、原爆展開設への尽力に対し謝意を示すと共に、引き続き平和首長会議の活動への支援を要請しました。

包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会暫定技術事務局長との面会
在ウィーン国際機関日本政府代表部特命全権大使との意見交換

北野充大使に対して原爆展開催への協力に謝意を示すと共に、国連総会第1委員会において設置が決議された公開作業部会等核兵器廃絶を巡る国際情勢等について意見交換を行いました。