パグウォッシュ会議50周年記念行事に会長が出席しました。

2007年7月[カナダ・パグウォッシュ村]

科学者の国際的な平和NGOである「パグウォッシュ会議」が、設立50周年を記念して、同じく平和NGOである「中堅国家構想」と共にカナダ・パグウォッシュで開催したパグウォッシュ会議50周年記念行事『軍縮ワークショップ「核軍縮の再生」』に出席し、講演を行いました。講演では、被爆者が果たした功績や「他の誰にもこんな思いをさせてはならない」という被爆者のメッセージを伝えました。また、現在、平和市長会議が取り組んでいる核軍縮に向けた「誠実な交渉義務」を果たすよう求めるキャンペーン「Good Faith Challenge」と、都市として核保有国に対して都市を核攻撃の目標にしないよう求める「都市を攻撃目標にするな(Cities Are Not Targets)プロジェクト」への支援と賛同を要請し、市民の力を結集して2020年までに核兵器のない世界を実現していくことを呼びかけました。

7月5日

市民を対象としたパネルディスカッションが開催されました。この集会には地元住民ら約200人が参加し、パグウォシュ会議発祥の地として、パグウォッシュ地域の人々の平和問題に対する関心の高さが窺われました。

7月6日~7日

ワークショップでは、5つのテーマに分かれて全体会議が行われました。会議では、軍縮問題に取り組んでいる専門家が核兵器廃絶に向けてどのように取り組んでいけばいいのかを専門的な見地から分析し、議論を深めました。

7月7日

パグウォッシュに拠点を置く平和NGO「パグウォッシュ平和交流会」の発足を記念した式典が第1回パグウォッシュ会議が開かれた「Thinker’s Lodge」で行われました。

7月7日

パグウォッシュ会議50周年記念式典で講演を行いました。講演では、被爆者が果たしてきた功績や「他の誰にもこんな思いをさせてはならない」という被爆者のメッセージを伝えるとともに、2020年までに核兵器のない世界を実現していくことを呼びかけました。

7月7日

カナダ政府の文化機関「National Film Board of Canada」から平和市長会議の取組みや核兵器をめぐる国際情勢などについてインタビューを受けました。

7月7日

ピーター・マッケイ・カナダ外務大臣に核軍縮に関する要請を行うとともに、2020ビジョンをはじめとする平和市長会議の活動への賛同と支援を求めました。これに対し同大臣は、今後とも核兵器の廃絶に向けて努力していきたいと述べました。

ワークショップには、元国連事務次長や軍縮大臣経験者、各国の大使経験者や元外務省高官をはじめ、大学教授、研究者、平和NGOの代表など、軍縮問題に取り組んでいる専門家約30人が世界15か国から集まりました。背景の建物は、1957年に第1回パグウォッシュ会議が開催されたThinkers’Lodgeです。