80年前、人類の歴史の中で初めて原子爆弾が使われました。1945年8月6日に広島に、続いて9日には長崎に投下された原爆は、今もなお、核兵器が実際に使われた唯一の例として強く記憶に残っています。
そのときの恐ろしい光景は映像にも残され、人類の共通の記憶として深く刻まれ、核戦争への恐れや、人類が滅びてしまうかもしれないという不安を象徴するものとなっています。
今日では、核戦争の危険性はこれまでになく高まっていると言われています。核を持つ国々は兵器の近代化や拡大に多額の資金を投じ、配備される核兵器の数も増え続けています。一方で、核軍縮に向けた取り組みは足踏み状態です。
どの世代にも、世界をよりよい形に作り直すチャンスがあります。だからこそ、今、政治を担う人たちには、思慮深く、思いやりを持ち、そして強い意志を持って行動することが求められています。
何より大切なのは、私たちの命の基盤となるものを丁寧に守り、それを未来の世代へ受け継いでいくことです。
ザンクト・ペルテン市は、2006年以来、広島を拠点とする「平和首長会議(Mayors for Peace)」に加盟し、その一員であることを誇りにしています。
[写真提供:ザンクト・ペルテン市]




