2022年度
開設大学とシラバス
東北芸術工科大学 芸術平和学
芸術平和学
2.0
全学共通/必修
1年生
■科目等履修生・聴講生対象科目 ■単位互換制度対象科目
前期
300名
吉田 朗(教授 基盤教育研究センター)
古藤 浩
科目の目的
本学の建学の理念に謳われた「芸術的創造と、人類の良心によって科学技術を運用する新しい世界観」とは何か。未曾有の震災と原発事故の爪あとが未だ残る東北でこの意味を問いただして行く。
身につけるべき力
想像力【知識・理解・思考力・課題発見力:40%】創造力【発想・構想力・表現力:40%】
意志【倫理性・実行力】20%
到達目標
① <想像力>現代社会を支える科学技術の功罪について、事例を挙げて説明することができる。
② <創造力>社会の平和につながる芸術の秘めたる可能性について、事例を挙げて説明することができる。
③ <意思>各自の専門分野と『芸術立国』の世界観がどのように結びつくかについて語ることができる。
授業概要
建学の理念にそって二つのことを学ぶ。一つは科学技術の功罪について、もう一つは芸術が現代文明の過ちを問い直す力を持っていることについてである。
①科学技術の功罪について学ぶ
現代文明は科学技術の恩恵を受けながら進歩を遂げてきた一方、科学技術が持つ計り知れない脅威にも直面している。そんな現代文明を否定するのではなくて、現代文明の過ちはどこから出発したのか、それを克服するためにはどうすればよいのかを考える。
②芸術の秘めたる可能性について学ぶ
21世紀が高度に発達した科学技術を人間の手に取り戻す世紀であるなら、芸術の役割とは何か。芸術は人間の良心を育み、時にそれを揺さぶり過ちに気づかせる力を秘めている。また芸術は言語の限界を超えて、平和を表現し訴求する手段である。
授業形態
授業は講義形式で行う。我々を取りまく社会・経済と我々の生活に関わる問題を明らかにし、未来へ向けた課題を示したい。学生諸君から寄せられた質問や疑問に答えながら理解を深めて行く。
関連科目等
なし
評価方法
a 授業内の課題によって理解度を評価する。
b 参加状況、受講態度から主体的な取り組み度を評価する。
授業計画
および内容・学習目標 |
【後】事後学習内容 |
時間 |
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(古藤) |
『芸術平和学』の視点−科学技術と芸術 | 【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 | |||
(古藤) |
クルマ社会の功罪−人と社会とクルマの未来を考える | 【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 | |||
古藤) |
生命科学の光と影 渡辺正夫特別講師 |
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 | |||
古藤) |
人工知能は果たして敵か味方か 梶谷通稔特別講師 |
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 | |||
(吉田) |
インターネット社会の光と影 | 【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 | |||
古藤) |
エネルギーから考える日本再生 竹内昌義建築・環境デザイン学科教授 |
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 | |||
古藤浩 |
授業の前半「科学技術の功罪」についてのまとめと課題 | 【前】授業の前半「科学技術の功罪」について復習しなさい。 | |||
(古藤) |
アーティストたちによって蘇った街 米国オレゴン州ポートランド市で起こった「パールの奇跡」 |
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 | |||
(古藤) |
地域とアーティスト−市民芸術家の活動 石沢惠理美術科専任講師 村上滋郎美術科専任講師 |
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 | |||
古藤) |
音で紡ぐ心のコミュニケーション 宮内康乃特別講師 |
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 | |||
古藤) |
平和をデザインする 奥本京子特別講師 |
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 | |||
古藤) |
ヒロシマ発、平和に向けたアートプロジェクト 田中勝特別講師 |
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 | |||
古藤) |
「エシカル」という世界観 末吉里花特別講師 |
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 | |||
古藤) |
地球を守る「地球憲章」−「持続可能な発展」からSDGsまで 三浦秀一建築・環境デザイン学科教授 |
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 | |||
古藤浩 |
授業の後半「芸術の可能性」についてのまとめと課題 | 【前】授業の後半「芸術の可能性」について復習しなさい。 |
授業準備他
なし
教科書
なし
参考資料他
德山詳直、『藝術立国』、幻冬舎、2012年
奥本京子、『平和を創る−平和学入門』、英宝社、2002年
ヨハン・ガルトゥング・藤田明史、『ガルトゥング平和学入門』、法律文化社、2003年
末吉里花、『はじめてのエシカル−人、自然、未来にやさしい暮らしかた』、山川出版社、2016年
末吉里花、『じゅんびはいいかい?:名もなきこざるとエシカルな冒険』、山川出版社、2019年
WEB等
一般社団法人エシカル協会 http://ethicaljapan.org/
質問受付
NETBUSクラスプロファイルで随時受け付ける。
受講上の留意事項
なし
リンク
東北芸術工科大学
http://www.tuad.ac.jp/