開設大学とシラバス

東北芸術工科大学 芸術平和学

1 年度

2020年度

2 科目名

芸術平和学

3 単位

2.0

4 カリキュラム

全学共通/必修

5 対象学年

1年生

6 科目履修等

■科目等履修生・聴講生対象科目 ■単位互換制度対象科目

7 開講時期

前期

8 定員

300名

9 担当教員

吉田 朗(教授 基盤教育研究センター)

10 副担当教員

古藤 浩

科目の目的

本学の建学の理念に謳われた「芸術的創造と、人類の良心によって科学技術を運用する新しい世界観」とは何か。未曾有の震災と原発事故の爪あとが未だ残る東北でこの意味を問いただして行く。 

身につけるべき力(4つの力と10の能力要素)

想像力【知識・理解・思考力・課題発見力:40%】創造力【発想・構想力・表現力:20%】
意志【倫理性・実行力】20% 社会性【基礎学力・自己管理力・人間関係形成力】20% 

到達目標

① 現代社会を支える科学技術の功罪について、事例を挙げて説明することができる。(40%)
② 社会の平和につながる芸術の秘めたる可能性について、事例を挙げて説明することができる。(40%)
③ 各自の専門分野と『芸術立国』の世界観がどのように結びつくかについて語ることができる。(20%)

授業概要

 建学の理念にそって二つのことを学んで行く。一つは工学-科学技術の明暗について、もう一つは芸術が現代文明の過ちを問い直す力を有することである。
 現代文明は科学技術の恩恵を受けながら進歩を遂げてきた一方、科学技術が持つ計り知れない脅威にも直面している。「そんな現代文明を否定するのではなくて、現代文明の過ちはどこから出発したのか、それを克服するためにはどうすればよいのかを考えなければならない。そのためには、科学技術を徹底して学んで理解し、その本当の姿を人間の手に取り戻す必要がある」(『芸術立国』より)
 また、芸術は人間の良心を育み、時にそれを揺さぶり過ちに気づかせる力を秘めている。「21世紀が高度に発達した科学技術を人間の手に取り戻す世紀であるなら、人間の心というものを芸術に置きかえて、科学と芸術をどう結びつける大学をつくるか。つまり、芸術をして科学をコントロールせしめるような教育内容をもった大学とはいったい何だろうか。」(『芸術立国』より)

授業形態

 授業は講義形式で行う。我々を取りまく社会・経済と我々の生活に関わるに問題を明らかにし、未来へ向けた課題を示したい。学生諸君から寄せられた質問や疑問に答えながら理解を深めて行く。 

関連科目等

なし 

評価方法

a 授業内の課題によって理解度を評価する。 
b 参加状況、受講態度から主体的な取り組み度を評価する。 

授業計画

 
授業日
担当者
授業テーマ・主題
および内容・学習目標
【前】事前学習内容
【後】事後学習内容
課外時間
1 5/19
吉田朗
(古藤)
『芸術平和学』の視点−科学技術と芸術  【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 60分
2 5/26
吉田朗
(古藤)
クルマ社会の功罪−人と社会とクルマの未来を考える【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 60分
3 6/2
古藤浩
(吉田)
インターネット社会の光と影 【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 60分
4 6/9
(吉田・
古藤)
人工知能は果たして敵か味方か
梶谷通稔特別講師
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。  60分
5 6/16
(吉田・
古藤)
生命科学の光と影
渡辺正夫特別講師  
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。  60分
6 6/23
(吉田・
古藤)
音で紡ぐ心のコミュニケーション
宮内康乃特別講師  
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 60分
7 6/30
(吉田・
古藤)
平和をデザインする
奥本京子特別講師 
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 60分
8 7/7
(吉田・
古藤)
ヒロシマ発、平和に向けたアートプロジェクト
田中勝特別講師 
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 60分
9 7/14
(吉田・
古藤)
「エシカル」という世界観
末吉里花特別講師 
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 60分
10 7/21
(吉田・
古藤)
地球を守る「地球憲章」−「持続可能な発展」からSDGsまで
三浦秀一建築・環境デザイン学科教授  
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 60分
11 7/28
(吉田・
古藤)
アーティストたちによって蘇った街
米国オレゴン州ポートランド市で起こった「パールの奇跡」 
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 60分
12 8/4
吉田朗
(古藤)
地域とアーティスト-市民芸術家の活動
石沢惠理美術科専任講師
村上滋郎美術科専任講師 
【後】当日の要点を確認しなさい。授業で示した参考事例についても調べ理解を深めよう。 60分
13 8/11
吉田朗
古藤浩
授業の前半「科学技術の功罪」についてのまとめ    
14 8/18
吉田朗
古藤浩
授業の後半「芸術の可能性」についてのまとめ    
15 8/25
吉田朗
古藤浩
芸術立国と各自の専門分野のつながりについて考える    
※授業外、課外学習時間以上の各自必要な学習に取り組んでください。

授業準備他

なし

教科書

なし

参考資料他

德山詳直、『藝術立国』、幻冬舎、2012年
奥本京子、『平和を創る−平和学入門』、英宝社、2002年
ヨハン・ガルトゥング・藤田明史、『ガルトゥング平和学入門』、法律文化社、2003年
末吉里花、『はじめてのエシカル−人、自然、未来にやさしい暮らしかた』、山川出版社、2016年 

WEB等

一般社団法人エシカル協会 http://ethicaljapan.org

質問受付

NETBUSクラスプロファイルで随時受け付る。

受講上の留意事項

なし

リンク

東北芸術工科大学
http://www.tuad.ac.jp/

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