2008年度
開設大学とシラバス
早稲田大学 「21世紀世界における戦争と平和」
21世紀世界における戦争と平和
通年 01:土曜日 2時限
多賀 秀敏/奥迫 元/勝方 恵子/勝間 靖/加納 貞彦/黒田 一雄/篠原 初枝/鳥越 晧之/中村 英俊/長與 進/水島 朝穂/山崎 芳男
オープン教育センター
1年以上
講義
4
01:14-102
早稲田
オープン科目
9A00000079
01
シラバス情報
最終更新日時:2009/03/12 11:28
副題
グローバル化時代の平和学
講義概要
21世紀の世界では、経済のグローバリゼーションが進行するなかで、戦争、民族紛争、テロ、暴力もかえって拡大する気配を見せています。
平和憲法を持つ日本でも、憲法改正が政治日程に上り、周辺諸国との緊張も高まったりしました。日本は、この戦争や暴力の頻発する世界で何をどうしたらよいのか、平和な世界を構築するためには何が必要なのか。
広島市、長崎市の協力を得て発足したこの講義では、21世紀における戦争と平和の問題を、その原理と実際の両側面から検討し、平和な世界形成の道を、学生諸君と共に考えます。
シラバス
(授業計画)
2008年度授業カレンダー(前期)案
※場合によっては、変更の可能性あり。
月 日 主 題 担当者(敬称略)
第I 部 現代世界における平和を多様な視点からとらえる
- 4月12日
開講にあたって・21世紀世界の戦争と平和考 多賀 秀敏・奥迫 元 - 4月19日
グローバル化時代の暴力、戦争と平和 西川 潤 - 4月26日
アジアから診る日本の改憲論 水島 朝穂 - 5月3日
憲法記念日 - 5月10日
ジェンダーと平和 勝方=稲福 恵子 - 5月17日
国際人権と平和 勝間 靖 - 5月24日
戦争責任を見つめる-共生世界の展望 内海 愛子 (大阪経済法科大学客員教授、前日本平和学会会長) - 5月31日
東南アジアにおける開発と紛争・テロ 佐伯 奈津子 (上智大学外国語学部)
第II 部 広島、長崎、沖縄-日本の核・戦争体験からの発信
- 6月7日
ヒロシマはどう伝わったか?-スミソニアン展示に見る日米ギャップ 安藤裕子(アジア太平洋研究科博士後期課程) - 6月14日
原爆投下の犯罪性と責任問題 田中 利幸 (広島市立大学平和研究所) - 6月21日
長崎の原爆体験 岩松 繁俊 (原水禁国民会議議長) - 6月28日
沖縄の陸上戦-鉄の暴風 大田 昌秀 (前参議院議員・元沖縄県知事) - 7月5日
人間の安全保障という思想 峯 陽一 (大阪大学大学院人間科学研究科准教授) - 7月12日
いま報復ではなく和解を! 秋葉 忠利 (広島市長) - 7月19日
情報操作と市民メディア 永井 浩 (神田外国語大学教授) - 7月26日
前期講評 多賀・奥迫
2008年度授業カレンダー(後期)案
月日 主題 担当者(敬称略)
第III部 文化、思想と平和
- 10月4日
シビリアンパワーとしてのヨーロッパ 中村 英俊 - 10月11日
2つのアメリカ-帝国思想と平和思想 篠原 初枝 - 10月18日
スラブ諸国における戦争と平和 長與 進 - 10月25日
NGOと平和構築 谷山 博史 (JVC代表) - 11月1日
体育祭(授業休講) - 11月8日
イスラーム誤認 板垣 雄三 (東京大学名誉教授)
第IV部 技術、生物多様性、環境と平和
- 11月15日
生物多様性と平和 鬼頭 秀一 (東京大学大学院新領域創成科学研究科教授) - 11月22日
国際情報通信の発展と平和 加納 貞彦 - 11月29日
文化とその多様性を支える技術 山崎 芳男 - 12月6日
環境と平和 鳥越 晧之
第V部 平和をつくる
- 12月13日
自立と平和;島の開発--沖縄の事例から 松島泰勝 (東海大学海洋学部准教授) - 12月20日
暴力文化から非暴力文化へ 竹中 千春 (立教大学教授) - 1月10日
教育と平和 黒田 一雄 - 1月17日
アジアにおける戦争表象空間 中村香代子 (本学社学助手) - 1月24日
グローバルに生きる一平和学的生き方 中野 有 (異文化コミュニケーション財団理事長、龍谷大学講師、元国連機構職員、元ブルッキングス研究所客員研究員、Nakano Associates 代表) - 1月31日
全体講評 多賀・奥迫
教科書
教科書は使用しない。プリントを随時配布する。
参考文献
日本平和学会「グローバル時代の平和学」4巻、法律文化社、岡本三夫、横山正樹編『平和学の現在』法律文化社、池尾靖志編『平和学をはじめる』晃洋書房、ガルトゥング『平和を創る発想術』岩波ブックレット、高畠通敏『平和研究講義』岩波書店
成績評価方法
2度のレポートおよび出席により評価する。
備考
本講義は、テーマスタディーズ「平和学」のコア科目の一つです。副専攻で「平和学」を選択する学生は、必ず受講してください。
なお、キャリアセンター提供のインターンシップ「国際協力」に、本年度は、ケニア森林研究所(植林)、北部タイNGO(教育支援)、広島平和文化センター(被爆者聴き取りや資料整理)を準備する予定です。
その他、自己開拓インターンも含めて、日程等考慮した上で、できるだけこうした実習に参加してください。
詳細は決定次第アナウンスします。