2019年度
開設大学とシラバス
東京経済大学 平和学a
平和学 a
藤原 修
2
1期
授業表題
日本の平和問題―世界的・歴史的な視座から
授業の形態・方法・内容
近現代の世界における戦争と平和をめぐる問題状況の歴史的変容をふまえつつ、日本の近現代史の中における戦争と平和の位置づけを試みる。
特に、日本の戦争責任、植民地支配責任、日本と近隣諸国との和解、日米関係および沖縄基地問題などが、主要なテーマとなる。授業形態は通常の講義形式である。
到達目標及びディプロマポリシーとの関連
D1,D2:日本近現代史における戦争と平和をめぐる主要な争点についての基本的な知識・理解を得ること。
これを通じて、今日の日本と国際社会との関わりにおけるあるべき姿について、普遍的な説得力のある自分なりの考えを持つことができるようになること。
事前・事後学習
授業の前後に、指定された教科書・参考書を読むことで、授業内容についての理解は深まるであろう。最低限、授業で配布された資料は時間をかけて丁寧に読むこと。
授業ノートの復習を合わせて、授業の前後で4時間程度の授業外学習は必要であろう。
授業計画
- 序論:平和学とは何か
- 近現代世界における戦争と平和
- 総力戦の諸相
- 戦後日本における平和論
- 科学技術と平和
- 近代日本における戦争と平和
- 近代日本軍国主義の起源と展開
- 戦争体験の諸相(1)日中戦争
- 戦争体験の諸相(2)玉砕と特攻
- 戦争体験の諸相(3)従軍慰安婦問題
- 戦争体験の諸相(4)沖縄戦
- 平和憲法の制定
- 講和と日米安保体制
- 沖縄米軍基地問題
- 東アジアにおける和解の条件
(授業の進行具合で、テーマの順序、カバーする内容に変化があり得る。)
評価方法
毎回の授業にまじめに出席し、きちんとノートをとることが単位取得の必須要件。 第2回目から出席をとる。出席を取り始めて3回欠席した者は、欠席の理由の如何を問わず、不合格とする。 逆に2回までの欠席には特別なペナルティーはない。届け出も不要である。ただし、成績評価において出席点というものはない。 出席が良好であることを大前提として、成績評価そのものは、授業時に行う3回の小テストの合計点で行う。 したがって、出席が良好でも、小テストで合格点が取れなければ不合格となる。 小テストを行うときは、毎回必ず試験後にその場で正解を伝え、試験のフィードバックを行う。 成績評価などの詳細は、学期の最初に配布する「受講上の注意」をよく読むこと。同一の文書はManabaにもアップする。
教科書
内海愛子・山脇啓造『歴史の壁を超えて』法律文化社
ほかに、適宜、プリント資料を配布する。
参考文献
藤原 修「ヒバクシャの世紀」『岩波講座アジア・太平洋戦争 第8巻 20世紀の中のアジア・太平洋戦争』ほか、授業時に説明する。
特記事項
本授業は出席および受講マナーを特に重視する。 全授業に出席する意志のない者は、決してこの授業をとってはいけない。 教室に入ったら教室前方の座席から詰めて座り(教室の後方に座ることは、座席に余裕のない場合を除き禁ずる)、この授業専用のノートを広げ、教壇に向いて、受講の態勢をつくる。 教員が板書をしている場合は、直ちにこれをノートに書き写す。また、授業時に退室する場合は、どのような理由であっても、かならず教員に理由を告げ、退室の許可を得ること。 教室は出入り自由ではない。また、スマホ・携帯電話の授業内利用は、どのような目的であっても厳禁。特に、板書をスマホで撮影することは固く禁ずる。 授業時は、マナーモードではなく、必ず電源を切ってカバンにしまっておくこと。また、私語その他のマナー違反は厳しく注意する。
リンク
東京経済大学
http://www.tku.ac.jp/