開設大学とシラバス

帝塚山大学  平和学

1 年度

2016年度

2 科目名

平和学

3 時間割コード

GI0800

4 選択/必修

選択必修

5 担当教員

末吉 洋文

6 開講区分

前期

7 曜限

月3

8 配当年次

2・3・4年

9 単位数

2

授業概要

本講義では、平和および戦争の問題について、担当者の専門である国際法や国際人権法の観点からだけではなく広く把握し、考察することで、グローバルな視点を涵養する。受講することで、歴史的事実や時事ニュースに対する理解度を深めることができるとともに、今後の平和な国際秩序の構築について考え、学ぶことが可能となる。 なお本講義は2012年9月に(公財)広島平和文化センター平和連帯推進課から「広島・長崎講座」として認定されている。

到達目標

目標1  平和及び戦争の問題に関する幅広い知識を習得し、正確に説明できる。
目標2 平和及び戦争の問題に関する多様な意見を傾聴することができる。
目標3 平和及び戦争の問題について自己の意見を形成することができる。
目標4 紛争解決や平和秩序の形成について、新しい考えや仕組みを創造し、発表することができる。

関連する授業科目

  • 「国際法」(後期、2年生以上)
  • 「国際人権法」(前期、3年生以上)
  • 「専門演習(国際法・平和学)」(通年、3年生以上)
  • 憲法関連の授業 

授業方法

  • 講義形式が中心となるが、時には受講生にマイクをむける対話型の時間も取り入れる。
  • グループワークを行い、ディスカッションを行う機会を設ける場合がある。
  • 受講生には、毎回、アンケートを書いてもらうことによって自己の意見の形成を促進する。

履修および予習・復習についての指示

【履修についての指示】
授業で使用する教材については、「講義用ディレクトリ」(Xドライブ)に講義日までに収納する予定である。したがって受講者は、授業前に必ずプリントアウトした上で出席すること。

【予習】
シラバスを参照した上で、次回の学習内容についてインターネットを利用した学習を行うこと。

【復習】
授業時間内に配付された新聞記事等の資料を一読するとともに、自身の関心のある問題についてインターネットで検索すること。  

【担当者へのコンタクト】
欠席の連絡や質問等がある場合は、以下のメールアドレスまで。学籍番号、氏名、用件を明記すること。sueyoshi(アットマーク)tezukayama-u.ac.jp International Court of Justice

成績評価の方法と基準

授業内課題:30%(到達目標の1,3,4に対応) 毎回の講義終了後に学びの振り返りとあるテーマに関する自身の意見を記入してもらう用紙を配付するので、記入 の上、提出する(2ポイント×15回)。

期末テスト:70%(到達目標の1,2,3,4に対応)

テキスト

使用しない

参考文献

必要に応じて紹介する

【参考URL】
国連広報センター<http://www.unic.or.jp/
United Nations<http://www.un.org/en/
International Court of Justice<http://www.icj-cij.org

授業計画

  • 平和学とは何か-その歴史と現在-  
    平和学とは何か、学問上の位置づけや国内外における開講状況について知るとともに、平和学の誕生からその後の発展について学ぶ。
  • 平和の思想と文化-カントの「永遠的平和論」を中心に-  
    著名な思想家・カントの代表作を通して平和秩序の形成について考える。世界政府論や世界連邦についてもどのような考え方であるのか、その歴史的背景を含めて学ぶ。
  • 地球問題群と国連の取り組み
    国際連合が解決すべき問題として取り組んでいる30の地球問題群や「人間の安全保障」について学ぶ。
  • 貧困の根絶は可能か? -ミレニアム開発目標からグラミン銀行まで-
    ミレニアム開発目標やその後継である持続可能な開発目標について知るとともに、貧困の根絶に関する様々な取り組みについて学ぶ。
  • フェアトレード-消費者の行動が世界を救う-  
    フェアトレードの仕組みを学ぶとともに、企業者や消費者によって行われている差別や不平等解消のための様々な取り組みを学ぶ。
  • 企業の社会的責任と社会企業家について
    企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)や社会企業家の活動について、多種多様な事例を踏まえながら学ぶ。
  • 現代における紛争の特徴とその平和的解決
    子ども兵士、レアメタル(希少金属)、そして地雷問題を題材に、現代における紛争の特徴を把握し、これらの問題を解決するために行われている取り組みについて学ぶ。
  • 諸外国の平和に対する法と政策、そして世界平和度指数(GPI:Global Peace Index)について
    米国、ドイツ、スイス、コスタリカを題材に、各国の平和(安全保障)に関する政策を学ぶ。
  • ガルトゥング博士の平和学とトランセンド法(超越法)  
    平和学の第一人者であるヨハン・ガルトゥング博士が考案した創造的な紛争解決の方法について学ぶ。
  • 太平洋戦争と日本  
    太平洋戦争の概要を学ぶとともに、戦後補償をめぐる裁判や靖国神社の問題等について学ぶ。
  • 日本国憲法の成立と平和主義のゆくえ  
    日本国憲法第9条の成立とその改正をめぐる各政党の議論について学ぶ。
  • 日米安全保障条約と沖縄の基地問題  
    日米安全保障条約に基づく安全保障の現状を知るとともに、沖縄の基地問題について学ぶ。
  • 日本国憲法の改正と有事法制  
    日本国憲法の改正と有事(戦時)法制について、諸外国との比較を行いながら、その歴史的経緯や各政党の主張を学ぶ。
  • 核兵器と国際社会(広島・長崎とNPT体制)  
    核兵器の問題に関して、特に被爆の状況とNPT(核不拡散条約)体制の概要について学ぶ。
  • 核兵器と国際社会(平和首長会議と非核兵器地帯、そして核兵器禁止条約の採択に向けた動き)  
    核兵器の禁止に向けた国際社会の取り組みと現状について学ぶ。

リンク

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