2019年度
開設大学とシラバス
成蹊大学 平和学
平和学
墓田 桂
2
1年生
前期
テーマ・概要
【平和と安全はどのように維持できるか―安全保障の多面的考察】
「平和」とはどのような状態を指すのだろう?誰が、どのように維持しているのだろう?混沌とした国際情勢にあって、「国際の平和と安全」を維持する目的で作られた国連は今でも有効だろうか?
この授業では、伝統的な安全保障論では必ずしも取り上げられなかった様々な論点を取り上げながら、平和と安全保障にかかわる学説や政策論議を多面的に考察する。
より具体的には、国連やNGO、さらには軍を含めた、平和と安全の多様な担い手(アクター)の活動に着目しつつ、平和と安全保障の個別の課題(イシュー)を検証する。
なお、担当教員は外務省(専門調査員、外務事務官)および法務省(難民審査参与員)での実務経験を有する。保秘義務に反しない範囲で、実務経験に基づく知見を授業内で共有する機会を設けたい。
(おおよそ下記の授業計画に従って授業を進める。変更する場合もある。)
到達目標
- 国際関係を巨視的な観点で考えることができる。
- 現代世界が直面する諸問題を理解できる。
- 国際平和と安全保障における課題を自ら発見することができる。
授業の計画と準備学習
回数 | 授業の計画・内容 | 準備学習(予習・復習等) | 準備学習の目安(分) |
第1回 | ガイダンス -この授業で何を学ぶか | 授業に関連する事項を予習する。 | 90 |
第2回 | 世界をどう捉えるか | 授業に関連する事項を予習する。 | 90 |
第3回 | 変動する国際環境 | 授業に関連する事項を予習する。 | 90 |
第4回 | 多様な脅威、多様な戦争 | 授業に関連する事項を予習する。 | 90 |
第5回 | 映像資料の視聴 | 授業に関連する事項を予習する。 | 90 |
第6回 | 国際関係の多様な見方と安全保障の方法論 | 授業に関連する事項を予習する。 | 90 |
第7回 | 国連と集団安全保障 | 授業に関連する事項を予習する。 | 90 |
第8回 | 国連の平和維持活動 | 授業に関連する事項を予習する。 | 90 |
第9回 | 平和構築の取り組み | 授業に関連する事項を予習する。 | 90 |
第10回 | 大規模な人権侵害と移行期正義 | 授業に関連する事項を予習する。 | 90 |
第11回 | 多様な安全保障の方法論 | 授業に関連する事項を予習する。 | 90 |
第12回 | 「人間の安全保障」の思想とその限界 | 授業に関連する事項を予習する。 | 90 |
第13回 | 予備日(映像資料の視聴) | 授業に関連する事項を予習する。 | 90 |
第14回 | 到達度試験 | これまでの授業で学んだ事項を復習する。 | *到達度試験の準備学修は、個人の判断に委ねる。 |
第15回 | まとめ | これまでの授業で学んだ事項を復習する。 | 90 |
授業の方法
講義形式。関連した映像資料を見る予定。
なお、上記の授業計画は変更することもある。
成績評価の方法
平常点(20%)、到達度確認テスト(80%)を組み合わせた総合評価。
成績評価の基準
成蹊大学の成績評価基準(学則第39条)に準拠する。/ Grades in the course are based on the criteria of Seikei University Regulation No.39.
必要な予備知識/先修科目/関連科目
先修科目はなし。(※予備知識がなくとも、国際情勢への関心があれば授業についていくことは可能です。)
テキスト
特に指定しない。
参考書
授業中に配布するレジュメの中で提示する。
質問・相談方法等(オフィス・アワー)
ポータルサイトで周知する。