1 年度
2 科目名
3 担当教員
4 単位
5 開講学期
6 履修対象
7 曜日時限
8 セメスター
9 授業コード
授業の目的と概要/Course Objective
- 戦争(なかでも無差別大量殺戮)の現実を知り、その原因を科学的かつ多面的に理解する。
- 貧困や環境破壊などの構造的暴力や文化的暴力についての理解を深める。
- 人間は本来平和に生きる能力をもっていることに科学的な確信を持つ。
- 平和で公正な21世紀の創造に自分たちが貢献できることを、受講生が主体的に考える。
- 平和のための科学の役割を考える。
学習目標/Learning Goals
平和の思想の歴史的到達点、平和を求める運動の成果と課題、および平和学の方法を学ぶ。
新しい有権者として、平和に関わる問題の所在を自ら発見し認識する判断能力、問題の解決に向けて取り組む行為能力、問題を科学的に調査・分析する方法的能力を獲得する。
特記事項/Special Note
講義は次の2つの大テーマから構成され、それぞれの専門家が分担して授業する。
また、ゲストスピーカーの話を聞いたり、テーマを設定して受講生が討論する時間も設ける。
- 戦争と構造的暴力、文化的暴力に向き合う
- 私たちの知らない戦争の現実、現代の戦争の特質、戦争を作り出すメカニズム
- 日本の「平和な」社会における暴力(学校と保護者のトラブル、ハンセン病問題、格差社会)
- グローバリゼーション
- 平和の文化・暴力の文化、文化の媒体としてのメディア、平和運動
- 相互理解の探求と平和のためになすべきこと
- 霊長類社会における仲間の相互認知
- 民族とは何なのか、多言語・多文化社会における相互理解
- 相互理解のための実践、芸術の役割、歴史認識
- 科学の役割
体験学習として、本学周辺にある戦争遺跡・関連施設などの見学を行う。
授業計画/Class Plan
- 平和とは何か
- 近代日本における「兵士」の誕生
- 連合国占領軍の事故・犯罪による人身被害
- 軍事化に抗するということ
- ドイツに見る「過去の克服」と歴史和解
- サル社会の葛藤と利他性の起源
- 遊牧の原理と核燃料サイクル
- 無知の傲慢-暴走する核エネルギー利用
- 人間性の起源と暴力の克服
- グループディスカッション
- 戦争のための歴史、平和のための歴史
- 戦争は日本文学にどう描かれたか
- 社会問題・社会病理としての学校
- 戦争で死ぬということ-沖縄戦とその後
- グループディスカッション
参考文献/Reference
『平和を考えるための100冊+α』法律文化社、2013年
成績評価/Grading Policy
受講生へのメッセージ/Messages to Prospective Students
リンク