開設大学とシラバス

大分県立芸術文化短期大学 現代日本論

1 授業科目

現代日本論

2 担当教員名

野坂 昭雄

3 開講時期

後期

4 必修・選択

選択

5 単位

2

6 対象学科・学年

国際総合学科2年

授業の目的・到達目標

この授業の目的は、昭和20年に広島・長崎に投下された原子爆弾の表象を通して、未だにアクチュアルな問題である原爆・核について関心を深め、平和運動や核抑止の議論などに対して、自分なりの考えを持てるようになることです。
この講義の到達目標は、①投下をめぐる状況や被爆の内実に関する知識を獲得し、他の人に説明できること、②原爆や核を描いた映画や文学における基本的な争点を理解し、さまざまな問題に応用すること、の2点です。

なお、本講義は(公財)広島平和文化センターから「広島・長崎講座」の認定を受けています。

各回の授業内容

  • 概説――現代の問題としての核
  • 原爆投下をめぐる歴史と平和運動
  • 追悼の問題/沖縄問題との接点
  • 死者の声としての詩:峠三吉
  • 被爆地を描写した小説:原民喜
  • 核による破滅という想像力:三島由紀夫
  • 「原爆を許すまじ」と労働運動
  • 映画における二つの「黒い雨」
  • 「二十四時間の情事」とトラウマ
  • 核映画について――「博士の異常な愛情」など
  • ホロコーストと原爆――「ショアー」を手がかりに
  • 原爆マンガを読む――「夕凪の街・桜の国」
  • 大衆娯楽作品の中の原爆

 ※残りの2回分を使って、長崎への研修旅行(1泊2日)を行う予定。 

準備学習等

作品を読むよう指示した場合は、必ず読んできてください。新聞には毎日目を通しましょう。また、文学作品や映画などを観て、小グループに分かれて意見を出し合う時間を設けたいと考えているので、日頃から自分なりの意見や観点を持ち、議論の材料を集めるよう努めてください。

成績評価の方法・基準

平常点(40%)とレポート(60%)を総合して評価します。

教科書・参考文献

教科書は特に用いません。参考文献は講義中に紹介します。

履修の条件・注意事項

学内専用ブログで情報提供を行います。携帯電話の使用・私語は厳禁とします。また、この講義は長崎への研修(要実費)を含みます。詳しい内容は、第1回目の授業で説明します。

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