開設大学とシラバス

新潟大学 平和を考える in 新潟

1 年度

2015年度

2 科目名

平和を考える in 新潟

3 担当教員

粟生田 忠雄,中野 博章,寺尾 仁,鈴木 賢治,中林 隆之

4 対象学部等

全学部

5 開講学期

第2学期

6 単位

2

7 曜日・時間

水曜日 2時限

科目の概要(Course Outline)

2011年3月11日の大震災と福島第一原発事故、これにより、放射能の怖さを日本だけでなく世界で再認識しました。

同じ放射能に関する課題として、核兵器があります。世界の多くの人々の核兵器廃絶の願いにもかかわらず、なお20000発以上の核が保有されています。

核テロの恐れもあるなか、平和な世界・地球を一刻もはやく実現することは、重要な国際的課題です。
また、戦争と平和をめぐる世界の動では、平和憲法9条をめぐる議論、中国や朝鮮半島での危険な動き、沖縄基地問題など数多くの課題があります。さらに、人権、格差、貧困といった広い視点から平和を考える課題もあります。

世界の戦争・争いの現実を捉え、平和を実現する課題を、大学のさまざまな専門の立場から、問題提起してもらい、学生の皆さんとともに考えます。

ここ新潟の地においても、平和を具体的に考えさせる素材が多くあります。本講義では、そのような素材を中心の一つにすえ、個別な新潟の手がかりから、普遍的な世界の平和の問題に迫ることをめざします。

特に学生の間での討論や、教員との双方向の意見交換等、学生が自ら考える力をつけることを、基本に講義をすすめます。

科目のねらい(Course Objectives)

戦争と平和、歴史、等基礎的な知識をきちんと備え、また平和についての自分なりの考えを、自覚的・自主的に育み、世界にでても恥ずかしくない、教養人となることをねらいとします。

学習の到達目標(Specific Learning Objectives)

本講義の到達目標は、まず日本と世界の戦争と平和についての歴史、現実について、詳しく論述できるようになること。
第二に、講義の中での学習・刺激、また講義をうけた学生同士の啓発を通じて、平和について、講義以外でも、自ら広く深く自主的な学習をすすめること。
第三に、自らの考えを自分なりにしっかりと育み、それを発表できることを目標とします。

登録のための条件(注意)(Prerequisites)

平和について、真剣に考えようという姿勢がある人を前提とします。
副専攻平和学をめざす人を除き、平和を考えるA、平和を考えるB のいずれかをすでに聴講した人は重複して受講できません。

学習方法・学習上の注意(Study Advice)

各講義は、様々な分野からの問題提起であり、深く学ぶきっかけを与えるものです。

このため、必ず出席し、考え、自ら積極的に学習することが重要です。
講義がすべてでなく、自ら関連した課題を調べたり、多くの読書をすすめることも重要です。

授業計画(Lesson Plans)

  • ガイダンスと、イントロダクション。新潟県下の戦争の傷跡。
    また今後の日程・計画・予定を詳しく説明する(粟生田忠雄:農)
  • 水・食料の配分と平和(粟生田忠雄:農)
  • 環境アセスメントと沖縄の軍事基地(粟生田忠雄:農)
  • 大学生の国際交流から世界平和を目指す-パリ国際大学都市の試み(寺尾仁:工)
  • 独習「日米地位協定について」、レポート提出
  • 巻原発住民投票 (鈴木 賢治:教育)
  • 原発事故から原発問題を考える(中野博章:理)
  • 原子力発電のしくみ(鈴木 賢治:教育)
  • エネルギーと平和という視点から、平和の課題を考究する(関根征士:工、名誉教授)
  • 無差別大量殺戮としての核戦争・被爆の実相について学ぶ。核攻撃目標のひとつとしての新潟(赤井純治:理)
  • 新潟にすむ被爆者,山内悦子さんに被爆体験を聞く(山内税子/担当、赤井)
  • 地球環境から考える平和:地球環境の形成史(46億年)と環境放射能汚染、原発事故、核の冬(赤井純治:理)
  • 新潟大学での平和へのとりくみの歴史、大学と戦争・平和。科学と戦争・平和の諸問題(赤井純治:理) 1
  • 核兵器廃絶・平和実現の方向を探る。平和な世界実現のため、新潟から何ができるか、何をなすべきか、等について、考える。自分の考えをもち、それを発表できるようになる。総合討論(担当、粟生田)

成績評価の方法と基準(Grading Criteria)

2/3以上の出席は必要条件。レポート課題を課す。
レポートの内容(75%)と平素の学習態度(25%:感想、ミニレポート、討論への参加・発言等)により評価する。

参考文献(References)

使用テキストは 適宜資料配付
参考書籍、文献は講義のなかで適宜紹介

リンク

トップへ戻る

PAGETOPへ