開設大学とシラバス

長崎大学 「平和講座」

1 学期

前期

2 曜日・校時

水3

3 単位数

2

4 担当教員

安部 俊二(科目責任者)、戸田 清、 篠崎 正人、関口 達夫、 藤澤 秀雄、 舟越 耿一、 池田 早苗、 山崎 年子

5 科目分類

総合科学科目、A科目 総合科目

6 対象年次

1年、2年、3年、4年

授業のねらい

この文教キャンパスは三菱兵器製作所大橋工場の跡地であり、ここでは学徒動員令や女子挺身勤労令などによって動員された多くの若者たちが航空機用魚雷の生産に従事中、その多くが爆死しました。
敗戦後、日本は「人間相互の関係を支配する崇高な理想を自覚し、国家再建の基礎を人類普遍の原理に求めて戦争を放棄し、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して安全と生存を保持しよう」と決意しました。
本講座は、その決意を引き継ぎ、平和を愛し探求心に富む学生諸君の思索と生活の原点に資すべく基礎的資料と基本的な分析論理を提供しようというものである。

授業方法(学習指導法)

各講義ごとに、担当講師が講義に使用するプリントなどを用意し、講義を行う。講師によっては、ビデオ・DVD・スライドなども利用する。

授業到達目標

戦争の実態、暴力と平和についての認識を深め、世界の情勢を深く理解し、基本的人権を尊重して自由と平和と平等を愛する文化国家の建設に努める態度を身につけることができる。

授業内容

講義内容は多岐にわたるので、以下のように各講師がそれぞれテーマを掲げて講義する。

  • (4月6日)
    戸田 清「長崎で平和学する」
  • (4月13日)
    藤澤秀雄「自伝的昭和史①:小学生から見た日本の戦争」
  • (4月20日)
    藤澤秀雄「自伝的昭和史②:戦争とは、戦場とは、そこで何が行われたか」
  • (4月27日)
    安部俊二「100年遅れのアヘン戦争としての15年戦争①」
  • (5月11日)
    安部俊二「100年遅れのアヘン戦争としての15年戦争②」
  • (5月18日)
    池田早苗「私の被爆・被爆後体験」
  • (5月25日)
    山崎年子「二重被爆の父と生きる」
  • (6月1日)
    戸田 清「核兵器と劣化ウラン兵器」
  • (6月8日)
    戸田 清「ベトナム枯葉作戦、直接的暴力、構造的暴力、文化的暴力」
  • (6月15日)
    関口達夫NBC記者「長崎原爆を報道する」
  • (6月22日)
    戸田 清「イラク戦争・アフガン戦争」
  • (6月29日)
    舟越耿一「報復の連鎖を断つ言葉を求めて」
  • (7月6日)
    舟越耿一「どこからどこへ、日本の平和主義」
  • (7月13日)
    篠崎正人「有事体制と長崎・佐世保①」
  • (7月20日)
    篠崎正人「有事体制と長崎・佐世保②」 )

キーワード

昭和史、戦争、15年戦争、アヘン、原爆、劣化ウラン、イラク戦争、アフガン戦争、有事体制、構造的暴力

教科書・教材・参考書

特定の教科書は用いないが、プリント資料を適宜配布し、またスライド・DVD/ビデオなどを利用して、講義の理解を深めるのに役立てる。

成績評価の方法・基準等

出席を欠かさず、受講することを重視する立場から、講義への取り組みの積極さと担当講師が課したレポートの成績を総合的に評価する。

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