後期
開設大学とシラバス
長崎大学 「平和講座」
火3
2
安部 俊二(科目責任者)、戸田 清、 冨塚 明、 森井 徹、 藤澤 秀雄、 小峯 秀孝、舟越 耿一、 高橋 眞司、 国武 雅子、 山田拓民
総合科学科目、A科目 総合科目
1年、2年、3年、4年
授業のねらい
この文教キャンパスは三菱兵器製作所大橋工場の跡地であり、ここでは学徒動員令や女子勤労令などによって動員された若き男女が航空機用魚雷の生産に従事中、原爆によって、その多くが爆死しました。
敗戦後、日本は「人間相互の関係を支配する崇高な理想を自覚し、国家再建の基礎を人類普遍の原理に求めて戦争を放棄し、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して安全と生存を保持しよう」と決意しました。
本講座は、その決意を受け継ぎ、平和を愛し、探求心に富む学生諸君の思索と生活の原点に資すべく基礎的資料と基本的な分析論理を提供しようとするものである。
授業方法(学習指導法)
各講義ごとに、担当講師が講義に使用するプリントなどを用意し、講義を行う。講師によっては、ビデオ・DVD・スライドなども利用する。
授業到達目標
戦争の実態についての認識を深め、世界の情勢を深く理解し、基本的人権を尊重して自由と平和を愛する文化国家の建設に努める態度を身につける。
授業内容
講義内容は多岐にわたるので、以下のように各講師がそれぞれテーマを掲げて講義する。
- (10月4日)
戸田 清「長崎で平和学する」 - (10月11日)
藤澤秀雄「自伝的昭和史①小学生から見た戦争」 - (10月18日)
藤澤秀雄「自伝的昭和史②戦争とは、戦場とは、そこで何が行われたか」 - (10月25日)
国武雅子「戦争とジェンダー①女性の戦争協力」 - (11月1日)
国武雅子「戦争とジェンダー②日本軍「慰安婦」問題」 - (11月8日)
山田拓民「私の被爆・被爆後体験」 - (11月15日)
小峯秀孝「私の被爆・被爆後体験」 - (11月22日)
高橋眞司「永井隆と秋月辰一郎」 - (11月29日)
高橋眞司「核時代の死と生」 - (12月6日)
森井 徹・西日本新聞記者「長崎原爆を報道する」 - (12月13日)
戸田 清「イラク戦争・アフガン戦争」 - (12月20日)
舟越耿一「報復の連鎖を断つ言葉を求めて」 - (1月10日)
舟越耿一「どこからどこへ、日本の平和主義」 - (1月17日)
冨塚 明「被爆地長崎から『ミサイル防衛』を考える」 - (1月24日)
冨塚 明「日米安保の現段階」
キーワード
平和学、昭和史、原爆、女性史、日米安保条約
教科書・教材・参考書
特定の教科書は用いないが、プリント・資料を適宜配布し、またDVD・ビデオやスライドなどを利用して講義の理解を深める。
成績評価の方法・基準等
講義課題への積極的な取り組みを重視する立場から、講義への貢献度と担当講師が課したレポートで総合的に評価する。