開設大学とシラバス

長崎大学 「平和講座」/ On the Peace

1 学期
Semester

2017年度/Academic Year
2クォータ/Second Quarter

2 曜日・校時
Day・Period

水/Wed5, 水/Wed6

3 開講期間
Class Period

2017/06/05 ~ 2017/08/02

4 必修選択
Required/Elective Class

選択/Elective

5 単位数(一般/編入/留学)
Credits(general/admission/overseas)

2.0/2.0/2.0

6 授業担当教員者
Professor(s)

戸田 清 /Toda Kiyoshi, 篠崎 正人 /Shinozaki Masato,
黒滝 直弘 /Kurotaki Naohiro, 国武 雅子 /Kunitake Masako

7 科目分類
Class type

A科目群 総合科目, 総合科学科目, 自由選択科目

8 対象学生
Object Student

全学部 1年、2年、3年、4年

授業の概要及び位置づけ /Course Outline and Objectives

長崎大学文教キャンパスは三菱兵器製作所大橋工場の跡地であり、ここでは学徒動員令や女子挺身勤労令などによって動員された多くの若者たちが航空機用魚雷の生産に従事中、原爆によって、その多くが爆死した。敗戦後、日本人は「人間相互の関係を支配する崇高な理想を自覚」し、国家再建の基礎を「人類普遍の原理」に求めて戦争を放棄し、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して安全と生存を保持しようと決意した。」1983年に始まった本講座は、その決意を受け継ぎ、平和を愛し探究心に富む学生諸君の思索と生活の原点に資すべく、戦争・暴力・平和についての基礎的資料と基本的な分析理論を提供しようとするものである。

授業到達目標 /Goal

戦争の実態、暴力と平和についての認識を深め、世界の情勢を深く理解し、基本的人権を尊重して自由と平和と平等を愛する文化国家の建設に努める態度を身につけることができる。

授業方法(学習指導法) /Method

各講義ごとに、担当講師が講義に使用するプリントなどを用意し、講義を行う。講師によっては、ビデオ、DVD、スライドなども利用する。

事前、事後学習の内容

授業期間中の任意の日時に、岡まさはる記念長崎平和資料館(月曜休館、JR長崎駅前のNHK横の坂をのぼり、カトリック26聖人記念館のすぐ先)を訪問してください。そのレポートを提出すれば加点します。なお長崎原爆資料館のレポートも加点になります。

授業内容 /Contents

講義内容は多岐にわたるので、以下のように各講師がそれぞれテーマを掲げて講義する。

  • 6月14日 5限
    戸田 米国のオバマとトランプの戦争
  • 6月14日 6限
    戸田 ナチスドイツのT4作戦
  • 6月21日 5限
    国武 雅子 戦時性暴力と日本軍慰安婦問題
  • 6月21日 6限
    国武 戦時性暴力と日本軍慰安婦問題
  • 6月28日 5限
    国武 女性参政権運動と戦争協力
  • 6月28日 6限
    国武 銃後の生活 戦争と国民生活の統制
  • 7月5日 5限
    山川 剛 長崎原爆とその後
  • 7月5日 6限
    戸田 日本軍七三一部隊
  • 7月12日 5限
    山崎 年子 二重被爆の父と生きる
  • 7月12日 6限
    休講
  • 7月19日 5限
    西岡 由香 世界から見たナガサキ 90日間世界一周
  • 7月19日 6限
    西岡 いのちを守るまちづくり
  • 7月26日 5限
    篠崎 正人 有事体制と長崎・佐世保1
  • 7月26日 6限
    篠崎 有事体制と長崎・佐世保2
  • 8月2日 5限
    黒滝 直弘 健康格差について1
  • 8月2日 6限
    黒滝 健康格差について2 なお定期試験はありません

キーワード /Key word

戦争、暴力、平和、格差、原爆、原発、枯葉剤、劣化ウラン、有事体制、イラク戦争、構造的暴力、死刑、テロ、集団的自衛権

教科書・教材・参考書 /Textbook, Teaching material, and Reference book

特定の教科書は用いないが、プリント資料を適宜配布し、またスライド、DVD、ビデオなどを利用して、講義の理解を深めるのに役立てる。
参考書は高橋。舟越編『ナガサキから平和学する』法律文化社2009年、戸田清『核発電を問う』法律文化社2012年、など。

成績評価の方法・基準等 /Evaluation

レポート100%。出席を欠かさず、受講することを重視する立場から、講義への取り組みの積極性と担当講師が課したレポートの作成を総合的に評価する。

受講要件(履修条件)

受講要件は特にない。

備考(URL)

学生へのメッセージ /Message for students

被爆地の大学に学ぶ学生として、書籍、新聞、テレビ、インターネットなどを通じて戦争、暴力、平和をめぐる世界と日本の動向に関心をもってほしい。IS邦人人質事件などにも関心を。原爆資料館だけでなく、岡まさはる記念長崎平和資料館も訪れてほしい。

リンク

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