1 年度
2 科目名
3 授業形態
4 テーマ
5 科目単位数
6 履修期
7 教員氏名
篠崎 美生子(PRIME主任、教養教育センター教員)、高原 孝生(PRIME客員所員)
8 開講キャンパス
授業概要
この授業は、広島・長崎への原爆投下から今日までの核状況に関する基礎知識を確かなものにするとともに、どのような形で自分が平和に貢献できるかを学び、考えるためのものである。なお、この授業は明治学院大学国際平和研究所が提供するもので、広島市・長崎市・(公財)広島平和文化センターが普及を図っている「広島・長崎講座」にも認定されている。各回に掲げられたテーマについて、複数の講師がリレー方式で担当するので、それをよく消化し、自らの問題意識を持ってもらいたい。
到達目標
1.広島・長崎での被爆および現在に至る核状況について、十分な知識を得る。
2.被爆及び核の問題を、自分にひきつけてとらえることができる。
3.核の問題を、未来にわたる全人類の問題としてとらえることができる。
4.現在および未来の平和のために、自分にどのようなことができるかを積極的に考えることができる。
授業計画
- 第1回 4/11
イントロダクション:核時代の起点としての原爆投下/篠崎 美生子(明治学院大学教養教育センター教員、PRIME主任)・高原 孝生(PRIME客員所員)
- 第2回 4/18
原子雲の下の体験から 戦争も核兵器もない世界を求めて/児玉 三智子(日本被団協事務局次長、広島で被爆)
- 第3回 4/25
被爆者のあゆみ:〈原爆〉に抗いつつ生きた「戦後」/栗原 淑江(ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会 事務局)
- 第4回 5/2
広島、長崎の原爆投下「その前」と「その後」――世界の核被害者を視野に収めて/竹峰 誠一郎(明星大学人文学部教授)
- 第5回 5/9
水爆実験の影響とビキニ事件/安田 和也(第五福竜丸展示館学芸員)
- 第6回 5/16
ビキニ事件と文化/市田 真理(第五福竜丸展示館学芸員、PRIME研究員)
- 第7回 5/23
ビキニ事件とその後の日本社会/安田 和也(第五福竜丸展示館学芸員)
- 第8回 5/30
広島・長崎の「日本人」以外の被爆者/篠崎 美生子(明治学院大学教養教育センター教員、PRIME主任)
- 第9回 6/6
核をなくすために:NPTから核兵器禁止条約へ/川崎 哲(ピースボート共同代表、ICAN国際運営委員)
- 第10回 6/13
原発と核燃料サイクルの被ばく者/豊﨑 博光(フォトジャーナリスト)
- 第11回 6/20
「原爆の図」と核時代の歴史/岡村 幸宣(原爆の図丸木美術館 学芸員・専務理事)
- 第12回 6/27
学校教育と原爆/篠崎 美生子(明治学院大学教養教育センター教員、PRIME主任)
- 第13回 7/4
アートで原爆に向き合う:いま私が伝えたいこと/田中 稔子(壁面七宝アーティスト、広島で被爆)
- 第14回 7/11
広島・長崎を伝え続けるために 若い世代にできること/林田 光弘(長崎大学核兵器廃絶研究センター特任研究員)
- 第15回 7/18
総括/篠崎 美生子(明治学院大学教養教育センター教員、PRIME主任)・高原 孝生(PRIME客員所員)
教科書
田口ランディ『ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ:原子力を受け入れた日本』ちくまプリマ―新書 2011
川崎哲『核兵器はなくせる』岩波ジュニア新書 2018
参考書
河勝重美ほか編『ヒロシマ・原爆地獄 ヒロシマ生き証人の語り描く一人ひとりの生と死(日英版)』ヒロシマ「原爆地獄」を世界に弘める会 2011、岡村幸宣『非核芸術案内:核どう描かれてきたか』岩波ブックレット 2013、これらの他、多数を授業で指示する。
関連URL
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