1 年度
2 学期
3 科目名
4 コーディネーター
高原 孝生(PRIME所員、国際学部教員)
渡辺 祐子(PRIME所員、教養教育センター教員)
5 校舎・教室
6 時間
学習目標
被爆国日本で起きた5年前の深刻な原発事故は、私たちに「核」の意味の再認識を迫るものでした。
事故の収拾に目処が立たぬ中、現職アメリカ大統領が広島を訪問し、戦後和解という文脈であらためて原爆投下に光が当てられています。核兵器禁止に向けたこの数年の世界のうごきからも目が離せません。
そうした今日の現実をとらえる上で必須と考えられる知識と視点を学びます。
(この講義は「広島・長崎講座」として、広島平和文化センター平和連帯推進課が事務局となる平和首長会議から認められたものです。)
講義概要
- 9/22 なぜ今、ヒロシマ・ナガサキなのか:核時代の起点としての原爆投下/高原孝生
(国際学部教授、PRIME所長)
- 9/29 原子雲の下で何が起きていたのか:被爆者のことばを聞く/児玉三智子
(日本被団協、広島で被爆)
- 10/6 もう一つの被爆:「第五福竜丸事件」と日本/安田和也(第五福竜丸展示館学芸員)
- 10/13 核兵器のどこが特殊なのか:原水爆を理解するための基礎知識/小沼通二
(慶応大学名誉教授、 PRIME研究員)
- 10/20 核軍備競争と核兵器の現状: 科学者たちからの警告/小沼通二
(慶応大学名誉教授、PRIME研究員)
- 10/27 隠された戦後の核の犠牲者たち:核実験の現場を歩く/豊﨑博光
(フォトジャーナリスト、中央大学講師)
- 11/10 核に覆われてしまった世界:原発がかかえる放射能汚染の脅威/豊﨑博光
(フォトジャーナリスト、中央大学講師)
- 11/17 映画は「核」をどのように伝えてきたか/高橋源一郎(国際学部教授)
- 11/24 原爆投下をアメリカはどう記憶してきたか:
スミソニアン事件とオバマ広島訪問/アレキサンダー・ヴィシー(国際学部准教授、PRIME所員)
- 12/1 アジア・太平洋戦争概観:原爆をアジアの人々はどう受け止めたか/渡辺祐子
(教養教育センター教授、PRIME所員)
- 12/8 ほんとうに“原爆投下が戦争を終結させた”のか:
歴史家の論争と被爆した連合軍捕虜たち/高原孝生(国際学部教授、PRIME所長)
- 12/15 李光洙ー「親日」の烙印を押された朝鮮半島近代文学の祖ー/嶋田彩司
(教養教育センター教授)
- 12/22 朝鮮半島の民衆と戦争の歴史-アジア太平洋戦争を中心に-/徐正敏
(教養教育センター教授、 PRIME所員)
- 1/12 「従軍慰安婦」問題1 基礎編 /鄭栄桓(教養教育センター准教授、PRIME主任)
- 1/19 「従軍慰安婦」問題2 応用編 /池田恵理子(女たちの戦争と平和資料館 館長)
参考文献
丸浜江里子『ほうしゃの雨は もういらない』凱風社、2016; 『ヒロシマ・原爆地獄』(自費出版); 島本慈子『戦争で死ぬ、ということ』岩波新書、2006 他、授業で多数、指示する。
成績評価の基準
毎回のリアクションペーパー(50%)と期末レポート(50%)。
関連URL
備考
※学外からの講師が多い為、講義の順序が変わることがあるので、国際平和研究所のHPで確認すること。
学内者・学外者の聴講も歓迎です。
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