1 年度
2 開講学期
3 科目名
4 担当者名
5 開講曜日・時限
授業概要/Course Description
昨年の深刻な原発事故によって、「核」の意味があらためて問われている。核時代を開いた広島・長崎両市への原爆投下から、歴史と現在を再検討することが必要だ。
この講義は「広島・長崎講座」として、広島・長崎両市が事務局となる平和市長会議から認められたもので、明治学院大学国際平和研究所が提供する。
学習目標/Class Goals
詳しくは開講時に示されるが、リレー方式によって複数の講師が担当する。原爆投下をめぐる歴史上の争点、原爆被害の実態、戦後の核軍備競争と軍縮への努力、戦後続けられた核実験、今日の核兵器の危険、原子力発電の危険をどう考えるか、等を内容として予定している。
若者が海外の友にヒロシマ・ナガサキについて自分の考えを語れるようになってもらいたい。
授業計画/Daily Class Schedule
- 9/27 なぜ今、ヒロシマ・ナガサキなのか:核廃絶への新しい動向とその問題点
高橋隆生(国際学部教員)
- 10/4 核兵器のどこが特殊なのか:科学者の目から見た原爆・水爆
小沼通二(慶応大学名誉教授、明治学院大学国際平和研究所研究員)
- 10/11 原子雲の下で何が起きていたのか:被爆者のことばを聞く
児玉三智子(広島出身者被爆者)
- 10/18 核兵器に対し市民はどう行動するのか:軍縮・核廃絶NGOの実践と課題
塚田晋一郎(NPO法人ピースデポ事務局長代行)
- 10/25 原爆投下はアメリカにどう伝えられたか:ジョン・ハーシーの『ヒロシマ』
マイケル・ワトソン(国際学部教員)
- 11/8 原爆投下をアメリカはどう記憶してきたか:スミソニアン事件と米国の歴史意識
アレックス・ヴィシー(国際学部教員)
- 11/15 原発事故に文学はどう対峙しようとしているのか
高橋源一郎(国際学部教員)
- 11/22 パウゼヴァンク『みえない雲』(1986)について。映像鑑賞。
- 11/29 原発事故にドイツはどう反応したか
高田ゆみ子(翻訳家)
- 12/6 もうひとつの被爆:「ビキニ事件」を考える
安田和也(第五福竜丸展示館学芸員)
- 12/13 隠された戦後の核の犠牲者たち:核実験の現場を歩く
豊﨑博光(写真家、核問題研究者)
- 12/20 核に覆われた世界:核燃料サイクルと恒常的な放射能汚染の脅威
豊﨑博光(写真家、核問題研究者)
- 1/10 核に対して科学者はどう行動したか:パグウオッシュ会議の歩み
小沼通二(慶応大学名誉教授、明治学院大学国際平和研究所研究員)
- 1/17 自分に何ができるか:ネバーアゲインキャンペーンと折り鶴プロジェクト
高原孝生(国際学部教員)
授業に向けての準備・アドバイス/Advice on Preparing for Class
教科書/Texts
この授業では「教科書」はない。問われる問いへの正解はない。
参考書/Reference Books
『ヒロシマ・原爆地獄』(自費出版)の他、授業で多数、指示する。
成績評価の基準/Evaluation Criteria
備考/Notes
リンク