開設大学とシラバス

明治学院大学 広島・長崎講座

1 開講時期

2007年度秋学期

2 対象学生

全学年

3 単位

2単位(半期、土曜日 2時限)、全11回)於横浜校舎

4 参考考文献

(授業で配付する資料の他に)

  • 鎌田七男『広島のおばあちゃん』シフトプロジェクト(教科書的に使用)
  • 長田新・いわさきちひろ『わたしがちいさかったときに:若い人の絵本』童心社
    (長田新 編『原爆の子:広島の少年少女のうったえ』上・下、岩波文庫)
  • ジョン・ハーシー『ヒロシマ』法政大学出版局
  • 井上ひさし『父と暮らせば』新潮文庫
  • こうの史代『夕凪の街 桜の国』双葉社
  • 大石又七『ビキニ事件の表と裏』かもがわ出版
  • 川崎哲『核拡散』岩波新書
  • 肥田舜太郎・鎌仲ひとみ『内部被曝の脅威ー原爆から劣化ウラン弾まで』ちくま新書
  • 鈴木真奈美『核大国化する日本ー平和利用と核武装』平凡社新書
5 成績評価

学期末試験

6 担当教員

高原孝生(国際学部教授)

7 講座趣旨

自分はもうヒロシマ・ナガサキを知っているかのように思っている日本人学生が多いが、本当に知っていると言えるだろうか。
この講義では、広島・長崎両市への原爆投下、およびそれによって開幕した我々の生きる核時代を検討する。

授業計画

  • 9月29日 導入。今、ヒロシマ・ナガサキをふりかえる意義
    (高原孝生 国際学部教員)
    映画『ヒロシマ、母たちの祈り』
  • 10月13日 核兵器とはどのようなものか
    (小沼通二 慶應大学名誉教授 元パグウオッシュ会議評議員)
    原爆、水爆とは何か。「通常兵器」とどこが違うか。
  • 10月20日 原子雲の下で何が起きていたのか
    (上田紘治 被爆体験者、東友会事務局次長)
    被爆体験と、被爆者の戦後。
  • 11月10日 戦後文学に見る原爆
    (高橋源一郎 国際学部教員)
    林京子の原爆体験。
  • 11月17日 国際法から見た核兵器
    (孫占坤 国際学部教員)
    国際人道法と核兵器。国際司法裁判所「勧告的意見」の意義。
  • 11月24日 原爆被害の海外への紹介
    (マイケル・ワトソン 国際学部教員)
    ジョン・ハーシー『ヒロシマ』を読む。  
  • 12月1日 核兵器に反対する運動と科学者たち
    (小沼通二 慶應大学名誉教授 元パグウオッシュ会議評議員)
    ラッセル=アインシュタイン宣言。パグウオッシュ会議の活動。
  • 12月8日 ビキニ事件を振り返る
    (大石又七 元第五福竜丸乗組員)
    事件の歴史的重要性。収拾のされかたとその影響。  
  • 12月15日 核時代と世界のヒバクシャ
    (豊崎博光 フォトジャーナリスト)
    マーシャルの島民をはじめ、各地に広がる放射能被害。  
  • 12月22日 これまでの核軍縮への取り組みと市民社会
    (川崎哲 ピースボート共同代表)
    日本政府は何をしているか、市民に何ができるか。  
  • 1月12日 世界的軍事化への対抗動向の中の核軍縮
    (高原孝生 国際学部教員)
    協力的安全保障から「戦争の廃絶」へ。  
  • 1月26日 試験

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