開設大学とシラバス

恵泉女学園大学 ヒロシマ・ナガサキ学

1 年度

2015年度

2 科目名

ヒロシマ・ナガサキ学

3 担当教員

安田 和也

4 年次

1,2,3年

5 開講学期

秋学期

講義題目

原水爆被害と人間、核・原子力の歴史と核廃絶への展望

到達目標

人類最初の核兵器使用である広島・長崎から70年目のいま、その破壊と惨状、被爆者の苦しみをつうじて核兵器の恐ろしさを学ぶ。
さらに冷戦、核軍拡競争の下での核開発と被害、核・原子力問題についても学ぶ。

講義概要・毎回の授業

  • 授業は講義形式で行なうが、毎回短い映像(原爆被害や核開発など)を見て実際に起った歴史的事象へのイメージ化をはかりながらすすめる。
    体験者(原爆被爆者と第五福竜丸元乗組員)の証言を直接聞く、都立第五福竜丸展示館や都内の平和博物館を訪問しての学外授業を組み入れてすすめる。

    授業の概要は、

    • 原子爆弾の基礎知識。
    • 広島・長崎の核の惨禍。
    • 被爆者の苦しみ。
    • 被爆者の戦後・体験を聞く。
    • 原爆開発から投下まで。
    • 広島・長崎後の核兵器開発。
    • 核軍拡競争下での世界の核被害。
    • 原子力エネルギーの歴史と問題点。
    • 第五福竜丸展示館で学ぶ。
    • 被害者の証言を聞く。
    • 核兵器廃絶への人々の歩み。
    • 女性の戦争被害を考える。
    • 現代の戦争を考える。
    • 文学・芸術・音楽に表現された原水爆。
    • 平和な世界を構築するために、今を生きる人としてできることを考える。
  • 次回授業のため事前にテキストの予習を奨励しページを提示する。
    被害者の体験講話と学外授業のレポートを3回程度提出する(指定用紙A4で2ページ程度)。
    日常のさまざまな角度から平和を考えるための参考図書を提示する。

成績評価方法

3回のレポート提出および出席確認を兼ねた感想文提出により評価。
レポートや感想文は、自分の意見を的確に表現することを重視する。
授業参加30点、感想文10点、レポート60点。

テキスト

テキストとして、原爆被害については毎回の授業時にレジメと資料を配布する。
テキストとして『ヒロシマ・ノート』『フールドワーク第五福竜丸展示館』を授業時に頒布する。

参考文献

『1945年8月6日』伊東壮著 岩波書店
『ナガサキー1945年8月9日』長崎総合科学大学平和研究所編 岩波書店
『はだしのゲン』中沢啓二 汐文社
『ビキニ事件の表と裏』大石又七 かもがわ出版

履修する上での必要な要件・オフィスアワー

核や戦争の被害・犠牲を知り学ぶことは辛いことでもあるが、現在につながる歴史であり、いま生きているこの世界に関心を抱き、興味と好奇心の幅を広げて積極的な授業参加を希望します。

リンク

恵泉女学園大学
http://www.keisen.ac.jp/

2015年度シラバス
http://atk.keisen.ac.jp/syllabus/index.html

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