ヒロシマ・ナガサキ学
開設大学とシラバス
恵泉女学園大学 「ヒロシマ・ナガサキ学」
1 授業科目
2 科目コード
30410
3 担当教員
安田 和也
4 配当年次
1,2年
5 開講学期
秋学期
講義題目
原水爆被害と人間、核兵器の歴史と核廃絶の展望
到達目標
人類最初の核兵器使用である広島・長崎の破壊と惨状、被爆者の長くつづく苦しみをつうじて核兵器の恐ろしさについて学ぶ。
さらに冷戦、核軍拡競争の下での核被害、核兵器の脅威と現在の戦争についても学ぶ。
講義概要・毎回の授業
- 授業は講義形式で行なうが、毎回短い映像(原爆被害や核開発など)を見て実際に起った歴史的事象へのイメージ化をはかりながらすすめる。
体験者(原爆被爆者と第五福竜丸元乗組員)の証言を直接聞く、都立第五福竜丸展示館や都内の平和博物館を訪問しての学外授業を組み入れてすすめる。授業の概要は、
- 原子爆弾の基礎知識。
- 広島・長崎の核の惨禍。
- 被爆者の苦しみ。
- 被爆者の戦後・体験を聞く。
- 原爆開発から投下まで。
- 広島・長崎後の核兵器開発。
- 核軍拡競争下での核被害。
- 第五福竜丸展示館で学ぶ。
- 被害者の証言を聞く。
- 核兵器廃絶への人々の歩み。
- 女性の戦争被害を考える。
- 現代の戦争被害を学ぶ。
- 平和な世界を構築するために、現在に生きる人としてできること。
- 次回授業のため事前にテキストの予習を奨励しページを提示する。
被害者の体験講話と学外授業のレポートを3~4回提出する(指定用紙A4で2ページ程度)。
日常のさまざまな角度から平和を考えるための読書と感想文の課題をだす。
成績評価方法
3~4回のレポート提出および出席、感想文提出により評価。
授業参加30点、感想文20点、レポート50点
テキスト
テキストとして、原爆被害については毎回の授業時にレジメと資料を配布する。
テキストとして『水爆ブラボー』を使用する。感想文課題のためのテキストとして平和読本『ポケットの中の平和』を授業時に頒布する。
参考文献
『1945年8月6日』伊東壮著 岩波書店
『ナガサキー1945年8月9日』長崎総合科学大学平和研究所編 岩波書店
『フィールドワーク第五福竜丸展示館』安田和也ほか著 平和文化
『ビキニ事件の表と裏 元乗組員は語る』大石又七著 かもがわ出版社
履修する上での必要な要件
核や戦争の被害・犠牲を知り学ぶことは辛いことでもあるが、現在につながる歴史であり、いま生きているこの世界に関心を抱き、興味と好奇心の幅を広げて積極的な授業参加を希望します。