2019年度
開設大学とシラバス
日本赤十字広島看護大学 国際社会と平和
国際社会と平和
1
後期
2
講義・演習
選択
2
30
◎片柳 真理, 掛江 朋子
授業の概要
国際社会とその一員である日本が現在直面している、平和に関わる諸問題を、多角的な視点から取り上げます。民族、文化、言語、宗教、生活習慣等の多様性のゆえに摩擦や対立が生じ、武力衝突に至ってしまった事例について、紛争後の平和構築の現状を取り上げます。また、日本をとりまく国際社会の平和と安全の問題についても検討していきます。
到達目標
国際社会と日本の現状をふまえ、受講生が自ら
1) なぜ対立や紛争が発生しているのかという原因を考えることができる
2) いかに「平和」を創り出すかという思考を養うことができる
3) 保健・医療従事者の立場で行う平和活動の意義を理解できる
4) 日本や広島が平和の創造に向けて果たすべき役割について考えることができる
5) 世界の問題を自らの問題としてとらえ、自分がどう行動すべきかを考えることができる
ことを目標に、思考力を養います。
予習・復習
予習
前の授業で予習すべき内容が指示された場合は、予習して授業にのぞんでください。
復習
講義資料を毎回、配布します。テキストはありませんので、講義で資料に追加して話す内容は必ずノートに取って下さい。授業の内容を題材にレポート課題を出しますので、授業内容は復習しましょう。
必須文献
なし
参考文献
毎回の講義で適宜、指示します。
評価の方法
期末レポート(70%)、毎回のコメントシートと講義での積極性(30%)で評価する予定です。レポート内容は講義で指示します。
課題に対するフィードバック
提出されたコメントシートに関しては、必要に応じて、次回以降の講義で、傾向や問題点について細かくコメントし、理解の徹底を図ります。
受講生へのメッセージ
講義では、その背景や文脈を踏まえて具体的な事例を扱いながら学びます。知識を詰め込み記憶することが目的ではなく、いかに問題意識を磨くかに重点を置きます。講義での私語は慎んで下さい。なお、事情により講義の順番が入れ替わる場合があります。
授業計画
ガイダンス 「平和」とは何か? 国際社会の多様なアクター | 講義の趣旨説明。「平和」とは何かを考え、平和に関わる国際社会の多様なアクターについて学ぶ。 | ||
ガイダンス 「平和」とは何か? 国際社会の多様なアクター | 講義の趣旨説明。「平和」とは何かを考え、平和に関わる国際社会の多様なアクターについて学ぶ。 | ||
国連のしくみと役割(1) | 国連が国際平和のためにどのような役割を果たしているのかについて学ぶ。 | ||
国連のしくみと役割(2) | 国連が国際平和のためにどのような役割を果たしているのかについて学ぶ。 | ||
人道危機・ジェノサイド(1) | 人道危機とは何か、それに対して国際社会はどのように対応してきたのか、事例を通じて学ぶ。また、ルワンダの事例からジェノサイドについて学ぶ。 | ||
人道危機・ジェノサイド(2) | 人道危機とは何か、それに対して国際社会はどのように対応してきたのか、事例を通じて学ぶ。また、ルワンダの事例からジェノサイドについて学ぶ。 | ||
日本の領土問題の歴史(1) | 日本の領土問題について、竹島問題を例に挙げながら、どのような歴史背景が原因となっているのかを学ぶ。 | ||
日本の領土問題の歴史(2) | 日本の領土問題について、竹島問題を例に挙げながら、どのような歴史背景が原因となっているのかを学ぶ。 | ||
世界の人権問題(1) | 世界の人権問題と平和の関係を考察する。貧困、難民問題、紛争中の女性に対する性暴力など、様々な例を学ぶ。 | ||
世界の人権問題(2) | 世界の人権問題と平和の関係を考察する。貧困、難民問題、紛争中の女性に対する性暴力など、様々な例を学ぶ。 | ||
国連、アメリカと自衛隊(1) | 現在日本で議論されている自衛権や自衛隊の役割が、国連や国際関係とどのような関係にあるのかを学ぶ。 | ||
国連、アメリカと自衛隊(2) | 現在日本で議論されている自衛権や自衛隊の役割が、国連や国際関係とどのような関係にあるのかを学ぶ。 | ||
広島の原爆と復興(1) | 広島の原爆体験と復興について平和構築の観点から学ぶ。 | ||
広島の原爆と復興(2) | 広島の原爆体験と復興について平和構築の観点から学ぶ。また、以前の授業の内容の一部を振り返る。 | ||
平和と武力行使 | 国際社会が平和であるためには、軍隊や武力は必要なのかについて議論する。 |
リンク
日本赤十字広島看護大学
http://www.jrchcn.ac.jp/index.html