1 概要
アメリカに本部を持つロータリー財団では、毎年約70名のロータリー国際平和奨学生を選抜し、世界の8つの大学(国際基督教大学、クイーンズランド大学、ブラッドフォード大学、パリ政治学研究所、デューク大学及びノースカロライナ大学チャペルヒル校、カリフォルニア大学バークレー校、サルバドール大学)のロータリー・センターで2年間の修士課程を設置し、紛争解決などの平和を脅かす国際的な問題について学ぶ機会を世界中の若者に提供し、平和に貢献する人材の養成を目指している。
こうした取組みの中で、国際基督教大学ロータリー・センターでは、2002年9月から奨学生を受入れ、紛争解決と安全保障、政治と宗教、開発と環境、人権などをテーマとするカリキュラムを編成し教育している。
このカリキュラムの一環として、広島市では、平和貢献を目指す世界の若者に被爆の実相などに触れ、核兵器の廃絶と世界恒久平和を願う「ヒロシマ・ナガサキの願い」を理解していただくため、国際基督教大学ロータリー・センターと連携し、平和記念資料館の見学、被爆証言、原爆の医学的、物理的影響などをテーマとする講義、広島の学生との交流などを行う「ヒロシマセミナー」を広島市で開催する。