2011年度
開設大学とシラバス
広島大学 ヒロシマ学
ヒロシマ学
教養教育
平和科目
布川 弘
1年次生 前期
2
月 1時限,2時限
総K210
東広島
11009001
授業の方法
講義
授業の方法 【詳細情報】
PBL授業の形式で、英語資料を含む与えられた資料から課題を設定し、シナリオにそいながら課題の解決方法をグループ単位に主体的自主的に探究する。
それに必要なファシリテーターとゲストの講義を用意する。
授業のキーワード
原爆 ヒロシマ 平和 持続可能性
教養教育又はパッケージの中でのこの授業の位置づけ
平和に関わる課題の解決をめざし、文系・理系の枠を超えた様々な専門分野の学問の方法に触れ、多様な視角から課題に接近する仕方に触れるとともに、自分の独自の意見を創造する体験をし、市民社会の成員たるにふさわしい資質を身につける。
学習の成果
課題の設定とその解決に自主的・主体的に取組む経験を通して、学問の面白さを体験し、大学でのその後の勉学や社会に出た後にまで及ぶような、勉学への意欲を育む。
授業の目標・概要等
課題の設定とその解決に自主的・主体的に取組む経験を通して、勉学への意欲を育むことができるように、講義で主体的な学びのための素材を提供し、グループディスカッションを通して、批判的な思考力とプレゼンテーションの力を養成する。
各回ごとの授業内容
- 問題提起1 「ヒロシマ学」がめざすもの
- 〔ゲスト〕韓国人被爆者・在外被爆者 豊永恵三郎先生
- 今の問題としての「ヒロシマ」
- グループ作業
- 〔ゲスト〕原爆の人体への影響 神谷研二先生
- 問題提起2 原爆投下の歴史的意義(1)
- 問題提起2 原爆投下の歴史的意義(2)
- 〔ゲスト〕平和学をどう学ぶか 岡本三夫先生
- グループ作業
- 問題提起3 復興と平和構築について(1)
- 問題提起3 復興と平和構築について(2)
- 〔ゲスト〕広島の課題 田中聡司先生
- 問題提起4 体験の継承(1)
- 問題提起4 体験の継承(2)
- グループ作業
毎回企画についてレポートを課し、全体討論の際には、グループ毎にプレゼンテーションをしてもらう。また、平和のモニュメント見学レポートも、授業に組み込んで、提出してもらう。
PBLという新たな試みにチャレンジしてみよう。
教科書・参考書等
ゲストスピーカーを交えた講義と資料を題材に、グループでディスカッションで課題を発見し、課題解決の方法を探究する。資料としては講義で配布する資料やDVDを用い、プレゼンテーションの際には、パワーポイントを使用する。
教授業で使用するメディア・機器等
テキスト,配布資料,音声教材,映像(ビデオ/PC/その他画像資料)
予習・復習へのアドバイス
- カタカナの「ヒロシマ」とは何か、考えてみる。
- 在外被爆者の状況について整理してみる。
- 今、「ヒロシマ」について考えることの意味について、考えてみる。
- 「ヒロシマ」に対する自分の関わりについて発言してみる。
- ヒト・ゲノムの不思議なはたらきと原爆との関係について、しっかり把握する。
- 原爆投下を正当する論理について考える。
- 原爆が何故広島に投下されたのか、考えてみる。
- 平和学の多様性を把握する。
- 原爆が戦後世界に与えた影響について考えてみる。
- 広島の戦後復興の光と影を見つめてみる。
- 核拡散問題に見られる日本の特徴について考える。
- 「ヒロシマ」から発することのメッセージについて考える。
- 「ヒロシマ」からメッセージをどのような形で伝えることができるのか、考えてみる。
- 同上。
- 授業全体について評価をしてみる。
履修上の注意 受講条件等
平和の問題をグローバルに考えるために、オバマ演説をはじめ、英語の資料を活用する。また、WebCTやTwitterなども利用しながら、英語での意見発表を求めることがある。
成績評価の基準等
毎回のレポート30点、班別発表への取組20点、グループ討論における発言30点。
なお、平和のモニュメント見学レポートを提出しない場合、単位は認めない。
見学レポートの評価に於ける割合は、20点とする。
メッセージ
「平和を希求する精神」は、広島大学の理念です。平和について問題意識をもっている方の受講をのぞみます。また、平和にとって国際的なコミュニケーション能力は不可欠ですので、英語の資料を使用し、英語での意見発表を求めることがあります。