1 年度
2019年度
開設大学とシラバス
大東文化大学 人権・民主主義・平和を考える（平和学Ａ）
2 科目名
人権・民主主義・平和を考える（平和学Ａ）
3 担当教員
杉田 明宏
4 期間
前期
5 分野系列
＜課題（テーマ）科目＞
6 学年
1年生
7 単位
2
8 開講キャンパス
東松山
授業の概要(Outline of course)
本講義は、平和学の入門講座として、日本が関わる戦争・暴力の具体的な問題について、多角的な分析を行いつつ、平和の創造への考察を深める。
平和学Aでは「核問題からの平和学」というテーマで、とりわけ原爆・核兵器を含む核問題と向き合ってきた人類社会の歩みを跡づけながら、被爆70年、NPT会議を迎える2015年の現状と課題を多面的に考察していく。映像資料を積極的に活用し、ゲスト講師も招くなど、多様なアプローチを試みる。
＊なお、本講義は、核兵器廃絶をめざす平和首長会議が推進する「広島長崎講座」 にも登録されている。
授業の到達目標(Attainment targets of Course)
本授業の到達目標は以下の通り。
A. 原爆・核兵器問題に関し、多面的・包括的な関心をもつことができるようになること。
B.核の暴力と向き合い、克服していく人類社会の歩みを跡づけながら、核兵器問題を考察するための諸課題・視点を整理して分析できるようになること。
C.本テーマに関して平和学の暴力−平和論の基本的な概念を使って分析できるようになること。
D.本テーマに関わる映像・文献・資料館・体験者等の多様な平和学習資源にアクセスする経験をもつこと。
授業の形態（Course method）
授業方法は、講義、映像視聴、戦争経験者（被爆者）からの聴き取りを柱としつつ、学外フィールドワーク等を推奨する。
授業計画
| 回数 | 授業内容 | 担当教員 |
| 第1回（Day 1） | オリエンテーション 核問題の布置 | 杉田明宏 |
| 第2回（Day 2） | 核兵器開発の歴史と現状 | 杉田明宏 |
| 第3回（Day 3） | 核兵器被害の実相１ | 杉田明宏 |
| 第4回（Day 4） | 核兵器被害の実相２ | 杉田明宏 |
| 第5回（Day 5） | 核兵器被害の実相３ | 杉田明宏 |
| 第6回（Day 6） | 核兵器廃絶への歴史と現況 課題１ | 杉田明宏 |
| 第7回（Day 7） | 核兵器廃絶への歴史と現況 課題２ | 杉田明宏 |
| 第8回（Day 8） | 核廃絶の展望 被爆者・原水禁運動 | 杉田明宏 |
| 第9回（Day 9） | 核廃絶の展望 非核地帯／自治体運動 | 杉田明宏 |
| 第10回（Day 10） | 核廃絶の展望 核兵器禁止条約と課題1 | 杉田明宏 |
| 第11回（Day 11） | 核廃絶の展望 核兵器禁止条約と課題2 | 杉田明宏 |
| 第12回（Day 12） | 核廃絶の展望 核兵器禁止条約と課題3 | 杉田明宏 |
| 第13回（Day 13） | 被爆証言を聴く | 杉田明宏 |
| 第14回（Day 14） | 質疑・補足 | 杉田明宏 |
| 第15回（Day 15） | まとめと総合考察 | 杉田明宏 |
授業外の学習(Way of self-study)
授業を受けるに際しては、事前・事後に学内外の図書館・資料館や情報機器等を積極的に活用し、理解に必要な情報を収集して理解を深めること。
教科書(Textbooks)
プリント教材と映像資料により進める。
参考文献など(Books for reference)
ヨハン・ガルトゥング著『ガルトゥング紛争解決学入門』（法律文化社, 2014年, 3240円）
ピースデポ編『イアブック 核軍縮・平和2017』（高文研, 2017年, 3500円 ）
他、随時紹介する。
成績評価の方法・基準(Assessment procedures and Standards for Academic results)
評価方法 割合 評価基準
筆記試験 0% 無し
実技評価 0% 無し
レポート評価 60% 学期末レポートによる
平常点評価 40% コメントペーパー記入・発表等により授業への参加度を評価
その他 0% 無し
履修上の注意（Important notes for applying to the course）
原発問題を扱う平和学Bを履修することで、理解を深めることができる。
その他（Others）
講義中に紹介する参考文献を積極的に読むことを求める。また、学外の平和博物館・戦争遺跡・平和イベント等、平和に関する研究・学習の場に参加して学習を深めることを推奨する。
リンク
大東文化大学
http://www.daito.ac.jp/
