開設大学とシラバス

デュポール大学 文化を超えた道徳問題の考察・原爆に関する対話

1 開講時期

2006年9月7日~11月14日

2 対象学生

全学部生

3 成績評価

授業態度、面接、論文等から評価する

4 担当教員

宮本ゆき 宗教学部 助教授

5 概要

このコースは1945年の広島・長崎の原爆投下に対する宗教的・哲学的意見について検証する。1945年の歴史的事件の調査から始め、今日の核兵器問題について議論する。

国際関係において核兵器が及ぼす影響に留意しつつ、原爆による爆撃、哲学及び宗教的な領域から見たその出来事に対する反応、その後の核問題に対する対応を考察する。

故にこの講座は3つに分類されている。
第1に爆撃の要因 (その威力と歴史的観点から見た影響)を取り上げる。
第2に戦争、平和及び核兵器を正当化してきた思想史を学ぶ。
最後に、現在のテロ、紛争、戦争に関連する核問題を解決していくための方法を多様な宗教的因習の中から検証する。

6 スケジュール

第一部:原爆の力・影響ー歴史的調査

第一週:イントロダクション
9月 7日 イントロダクション

第二週:原爆の要因
9月12日 爆弾の威力
9月14日 被爆証言

第三週:犠牲者は誰なのか?-Ⅰ
9月19日 日本の戦争犠牲者
9月21日 人道に対する罪ー日本人の有責性

第四週:犠牲者は誰なのか?-Ⅱ
9月26日 責任は誰にあるのか?-韓国人被爆者
9月28日 責任は誰にあるのか?-米国人被爆者

第二部:戦争・平和・核兵器に対する哲学的及び宗教的反応

第五週:大量破壊兵器
10月 3日 大量破壊兵器とは何か?
10月 5日 大量破壊兵器は反人道的か?

第六週:正義の戦争論
10月10日 反戦主義と聖戦の間で
10月12日 正義の戦争論
グループ発表1・2:正義の戦争論の適用に関する賛否

第七週:核武力に対するキリスト教的対応
10月17日 大量破壊兵器におけるキリスト教的精神
10月19日 原爆と苦難に対するカトリック的対応
グループ発表3・4 

第三部:倫理論の適用 

第八週 大量破壊兵器における多文化主義
10月24日 仏教徒とフェミニストの見方
10月26日 スリーマイル諸島とチェルノブイリで何が起きたのか?
グループ発表5・6:原子力発電所の賛否 

第九週 インド・パキスタン紛争
10月31日 インド・パキスタン紛争
11月 2日 グループ発表7・8:国威としての核開発に関する論議

第十週 我々はどこに行くのか? 
11月 7日 現実主義/自由主義/平和主義
11月 9日 グループ発表9・10:核抑止力

第十一週 
11月14日 結論

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