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広島修道大学の現地学習とその感想

現地学習

広島修道大学で「広島学」を受講する学生(約50名)が、5月10日(土)、現地学習を行いました。受講者は、平和記念資料館のほか江田島海上自衛隊第1術科学校(広島県江田島市)を訪問し、平和問題について学びました。

平和記念資料館での現地学習では、資料館を見学した後、被爆体験者の証言を聴講し、被爆の実相について理解を深めました。

現地学習後の感想

平和記念資料館に来たのは小学生以来でした。ぼんやりとは覚えていたものの、やはり忘れていたことは多く、今回大人になって再び来る機会を持ち、様々なことを思いました。 被爆体験証言者の新井さんやピースボランティアの方の話を聞いて、何回も泣きそうになりました。被爆者の方のお話を聞くのは初めてで、ヒロシマについてよく知ることができた気がしました。私は当時のことは写真等でしか見たことがありませんが、新井さんは当時どんなにすさまじい光景を見たのだろう、どんな光景を思い出しながら話されたのだろうと考えながら聞かせていただきました。今回お話いただいたことはほんの一部に過ぎないのだろうと思います。 私がまだ知らないことは沢山あると思います。勉強が必要だと思いました。

当時の悲劇を直接体験した方のお話は、資料館で見た数々の遺品や祖母が昔買ってくれた戦争の恐ろしさを物語った本が私に与えた衝撃や恐怖の何十倍のものでした。 戦争、そして原爆による被害に「区切り」というものはないのだと、今回新井さんのお話を聞いて痛感しました。何十年経とうとも後遺症、家族や友人を失った苦しみは、ずっと身体や心を蝕むのだと考えると、とてもやりきれない気持ちです。二度とこの悲劇が起こらないよう心から願います。

平和学習は今までずっとしてきたつもりでしたし、ヒロシマのことを少しは分かっていたつもりでした。 しかし、本や文献の文字、映像、写真ではなく、実際に被爆されたかたのお話を聞くと、事実だけでは理解できない“被害者から見た惨禍”というものを突きつけられた気がしました。 私は家族がとても大好きで他には何も必要ないくらい大切なので、お話の内容と自分を重ねてしまって言葉では表現できない気持ちになりました。本当に身の上に起こった人の気持ちや苦しみを理解することは到底できませんが、せめて今後このような惨禍が再び起こらないよう真実と主張は受け継いでいくべきであると思いました。

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