基本コンセプト

被爆体験の風化が懸念されている中、世界の多くの若い人達に被爆の実相を伝え、被爆体験を継承していく必要があります。

広島・長崎講座は、被爆者の「他の誰にもこんな思いをさせてはならない」というメッセージに込められている核兵器廃絶と世界恒久平和への「思い」を学問的に分析整理し、その意味を実証的に体系付けるために、以下の点を基本コンセプトとしています。

  • 広島・長崎の被爆の実相を科学的に伝えることによって、核兵器の威力についての正確な知識を持たせる。
  • その核兵器が炸裂した現場にいた広島・長崎の被爆者が、想像を絶する体験後、人間としてどのように反応したか、さらには、その後の人類史特に、世界観や国家観、科学技術のあり方、軍事や核政策、文学や芸術等にどのような影響を与えてきたかを客観的に検証し、被爆体験の持つ意味を明確にする。この中には、各学問分野、あるいは芸術等の分野において被爆体験がどのように扱われてきたかの検証も含む。
  • この講座を通して、被爆体験ならびに被爆者のメッセージは、広島・長崎だけに特異なものではなく全人類的な普遍性を持つものであること、特に、私たちが人間として存在する意味を考える上において、人類の未来へ向けたメッセージとして重要であること等が自然に理解できるようにする。

PAGETOPへ