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広島修道大学の現地学習とその感想

1.現地学習

広島修道大学で「広島学」を受講する学生(約50名)が、5月7日(土)と5月21日(土)の2班に分かれ、現地学習を行いました。それぞれの受講者は、平和記念資料館のほか江田島海上自衛隊第1術科学校(広島県江田島市)を訪問し、平和問題について学びました。

平和記念資料館での現地学習では、資料館を見学した後、被爆体験者の証言を聴講し、被爆の実相について理解を深めました。

A班(5月7日の現地学習)

広島平和記念資料館の見学

広島平和記念資料館の見学

被爆証言講話の聴講

被爆証言講話の聴講

B班(5月21日の現地学習)

広島平和記念資料館の見学

広島平和記念資料館の見学

被爆証言講話の聴講

被爆証言講話の聴講

2.現地学習後の感想

今日は一日「人間として」ということをあらためて考えることができました。私は広島の人間であり、おばあちゃんなどから戦争のこと、原爆のことを聞かされ育ってきました。他県の友人なども大学に入り、たくさん知り合いましたが、広島人としての私たちと、原爆に対する認識が少し違っていたりしていました。広島に生まれ、広島で育った私たちが自分の周りの人たちからなんらかの働きかけをすることが大事だと思いました。「憎しみには平和は生まれない」との言葉を大切にしていきます。

「苦しみのあるところに平和はない。人間の痛みがわかることが平和。」という言葉がすごく胸につきささりました。自分が同じ立場になって考えることは実際には不可能かもしれないけど、平和に対する思い、今の平和な日本、そしてその歴史は、そこにいるだけでなしえたわけではないということをいつまでも忘れません。

被爆した時の話を聞いて、今日一日、資料館をまわって色々見たこと、聞いたことに現実味をより感じました。たくさんの人々が亡くなった原爆の恐ろしさについて、講義を通して改めて実感することができ、もし私たちがその時代に生きていたらと考えるだけで、涙が出そうでした。何の罪もない小さな子どもたちが一瞬にして命をうばわれて、生き延びた人たちも、生きていること自体が辛いと感じた人もたくさんいるのだろうなと思い、被爆者の気持ちや辛さは全部分かってあげられないけれど、少しでも多くの人たちや、自分の未来の子供たちに戦争の実態を、伝えていくことが役目だと強く思いました。

今日は貴重な時間を自分達に割いて話をしてくださって、本当にありがとうございました。実際に目で見るより話で聞く方が、臨場感がありました。正直、耳をふさぎたくなりましたがこれは聞かないといけないと思いました。今までいろんな人の話を聞きましたが、毎回そのような気持ちになります。体験者の人が言葉ではいえない辛さを感じたことと同時に、今自分たちがいかに恵まれているかを実感しました。この聞いた話を絶対に忘れてはいけないことだなと思います。広島に住んでいる者の一人としてこのことを胸に入れて生きていこうと思いました。今日は本当にありがとうございました。

初めのボランティアの人が説明された講習では、説明がとてもわかり易く今まで知らなかった事実を多く学べました。特に印象に残ったのが、人の跡がついている石段です。形に残っている戦争のツメ跡を見られました。残酷さや戦争の悲しみ、原爆の悲劇が聞こえてきました。小学校の頃に見た時と今見た時の考えでは大きく違います。見られて良かったです。講話では実体験の生の状況を聞けて原爆の酷さを想像出来ました。「水をちょうだい」という言葉が辛くて、ずっと心の中で響いています。一つ一つ細かい情報が原爆の酷さを感じられて、解り易く示してくれた絵が生々しく思えました。「地獄」と言っていましたが、本当にそうだと思います。人が人と解らない状況なんて想像がつきません。私は、今日、このような講習が受けられて本当に良かったです。原爆の意識が大きく変わりました。戦争を無くし、平和を求めて「命の大切さ」「生きる力」を大事にしていきたいです。

今日の梶山さんのお話を聞いて、戦争の凶悪さ、残酷さを、改めて痛感しました。特に印象に残ったことは、爆発の被害を受けた際、ガラスや木材が体に刺さった時の痛みで自分自身が「生きている」ことを実感されたとおっしゃられたことです。私は「生きている」ことを喜びや、楽しみで感じます。戦争は悲しみしか生み出さないと思います。今ある平和を当たり前だと思わず、過去の犠牲の上で成り立っていることを理解してこれからを生きようと思います。

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